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Conocoryphe / コノコリフェ (チェコ産)

チェコ・ボヘミア地方はカンブリア紀三葉虫の代表的な産地の一つであり、今から150年以上前にJ.Barrande博士によって、後の三葉虫研究の先駆けとなる膨大で詳細な研究が行われたことでも有名です。この産地のJince Formation (ジンス層)は良質な化石を生み出すカンブリア紀中期の地層で、Paradoxides (パラドキシデス)のような大型のものから、群れて見つかるEllipsocephalus (エリプソセファルス)、いわゆる"blind (ブラインド/眼がない)"三葉虫であるConocoryphe (コノコリフェ)など複数の種類が産出し、博士のこの記載によってこの地から産出した種類のほとんどは現在各属の基準となっています。しかしその時代から採掘が行われているVinice Hillなどの採掘所では最近枯渇が進み、また基本的にその周辺の産地は森の中であるため、最近では状態のよい完全な標本の採取が年々難しくなっているそうです。

このConocoryphe (コノコリフェ)は、カンブリア紀の代表的な三葉虫である米ユタ産のElrathia kingi (エルラシア キンギ)と同じPtychopariida (プティコパリア目)に属し、特にこのConocoryphe (コノコリフェ)が属するConocoryphidae (コノコリフェ科)は、眼がない三葉虫として有名です。このチェコ・ボヘミア地方のJince Formation(ジンス層)からのConocoryphe (コノコリフェ)は、たくさんのspecies (種)が存在し、それを並べて比較してみるのも興味深いかもしれません。

Conocoryphe sulzeri
コノコリフェ スルゼリ
【CNC-003】
カンブリア紀中期
Jince Formation
Jince
詳細写真 Czech Republic
本体 : 縦5.5cm(直線測定) x 幅4cm
SOLD 母岩 : 12cm x 10cm
価格 : ¥23,400 (税込¥25,740)
特記 : クラシックな産地からの代表種の、見事な保存状態の立派な個体です。
補填や補修は一切ありません。この種の個体としては最大級です。この標本の写真は当店の販売リスト用にずっと使われてきましたが、なぜか保管棚にずっと出荷できる状態で梱包されたまま眠っていました。2006年に入ってきた標本で、当時はまだ100年以上昔から掘り続けられてきたJince層の採掘所でこのような状態の良い標本が採れていた最後の時期だったと記憶しています。シンプルなカンブリア紀の姿をしているものの、この種の標本としては間違いなくベストクラスの標本です。
Conocoryphe cirina
コノコリフェ キリナ
【CNC-002】
カンブリア紀中期
Jince Formation
Jince
詳細写真 Czech Republic
本体 : 縦4cm & 2.5cm (直線測定)
SOLD 母岩 : 14cm x 9cm
価格 : ¥22,900 (税込¥24,732)
特記 : 同種の大小の個体が載ったナチュラルダブルプレートです。
一枚目の写真の上に見えるネガ(凹型)プレートとセットになります。