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Asaphus acuminatus / アサフス アクミナトゥス

Asaphus acuminatus (アサフス アクミナトゥス)は、現在記載されている20種以上のAsaphus (アサフス)の中では初期の種類に部類されます。 多くのAsaphus (アサフス)が産出するAsery層よりも一段古いKunda層の、その層でも最も下の方から産出し、さらに一段古いVolkhov層からのA.broeggeri (ブレッゲリ)、A.lepidurus (アサフス レピデュルス)に続く種類です。このKunda層の時代でこのA.acuminatus (アクミナトゥス)とA.expansus (エクスパンスス)の2つの系統に分かれたとされています。

A.acuminatus (アクミナトゥス)は、その直系の子孫とされるA.raniceps (ラニセプス)と同様に、初期の種類としては大型化の傾向があり、丸みを帯びたなめらかで優しい感じを持ち合わせているのが特徴です。このため商業的にはこれまで両者は一律にA.raniceps (ラニセプス)とされ、別々に名前が付けられ流通するようになったのは2010年代に入ってからのことです。A.acuminatus (アクミナトゥス)の方がA.raniceps (ラニセプス)よりも細長く、眼が寄っているとされています。

Asaphus acuminatus
アサフス アクミナトゥス
【ACM-008】
オルドビス紀前期
Kunda Level
Volkhov River
詳細写真 St.Petersburg region, Russia
本体 : 縦8.5cm(背周り8.9cm) x 幅4.8cm
母岩 : 9cm x 8.5cm
価格 : ¥38,400 (税込¥42,240)
特記 : 大型の傾向のあるこの種としても大きめ個体です。
母岩割れはありません。頭部中央と右頬の継ぎ目付近に少し補填があります。頭部左前方にも表面割れがあるもののこちらは補填はほぼありません。露出部に近かったのか全体に渡って擦れがあり、その表面に所々うっすらと補填が見られますが、どの部分もあくまで表面のざらざら感をぬぐう程度です。実物はこのサイズになってきますとかなり大きく感じられ、大型化の傾向のあるこの種としても特徴的な標本となっています。
Asaphus acuminatus
アサフス アクミナトゥス
【ACM-007】
オルドビス紀前期
Kunda Level
Volkhov River
詳細写真 St.Petersburg region, Russia
本体 : 縦9.3cm(直線測定) x 幅5.4cm
SOLD 母岩 : 11cm x 10cm
価格 : ¥46,300 (税込¥50,930)
特記 : この種としてほぼ最大サイズの個体がまっすぐに伸びた標本です。
頭部および尾板に母岩割れの接着補修があります。この最大級の個体を何とか仕上げるために特に頭部などには通常よりも若干多めの補修はありますが、元々の保存状態は良いためそれほど全体に影響はありません。実際、胸部中央には生きていた時の筋肉や腱の痕とされる茶色い斑点が縦に並んでいるのが確認できます。アサフス各種類を最大級で揃えたい方には特におすすめの良質大型標本です。