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Angelina / アンジェリーナ, アンゲリナ

Angelina (アンジェリーナ)は、1859年にSalter博士によって種登録が行われたほど古くから知られた三葉虫の一つです。この種類は、Ptychopariida (プティコパリア目)のOlenina (オレヌス亜目)、Olenidae (オレヌス科)に属します。この点ではTriarthrus (トリアルツルス)などの仲間となり、深い海底で這い回りながら生活していたと考えられていますが、このAngelina (アンジェリーナ)は、長い頬棘を持ち、しかも流線型の体をしていることから、比較的泳ぐことにも長けていたとも考えられます。

イギリス・北ウェールズから産出するこのAngelina (アンジェリーナ)の標本は、地中で変形を受けてゆがんでいるのが通常です。その点、ポルトガル産オルドビス紀三葉虫のような見かけとなっているのも、この産地のAngelina (アンジェリーナ)の標本の有名な特徴の一つです。

Angelina sedgwicki
アンジェリーナ セジウィキ
【AGL-004】
オルドビス紀前期
Tremadoc Series, Garth Hill Slates
Portmadoc, North Wales
詳細写真 United Kingdom (イギリス)
本体 : 縦3.7cm x 幅2.5cm
SOLD 母岩 : 7.5cm x 4cm
価格 : ¥9,333 (税込¥9,800)
特記 : こちらはそれほど大きくない個体ながら、ポジネガ(凸凹)プレート揃った標本です。
この産地のほとんどのこの種類は、地中での圧縮を受けて変形しているものが多い中、この個体は大きさの関係かそれほど変形もないようです。ポジ側の個体は胸部左側が欠けているように写真では見えますが、実際はネガ側の岩が残っているだけですので、問題はありません。この種類の特徴の一つでもある長い頬棘も両方とも残っており、特に左側のものはポジネガ両プレートとも、その長さが体長より長いことがはっきりと確認できます。また、この種類は尾板が欠けている標本も多くある中、この個体はしっかりと残されていますので、大きさがそれほど大きくないという点以外、完璧に限りなく近い標本に間違いないかと思います。