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Lannacus / ランナクス

Lannacus (ランナクス)は、Asaphida (アサフス目)の中のAsaphoidea (アサフス超科)、Asaphidae (アサフス科)と、ロシア産オルドビス紀の地層から数多く産出するAsaphus (アサフス)やAsaphida (アサフス目)と同じ科に属します。特にこの長いgenal spine (頬棘)に立派な眼は、ロシア産のAsaphus platyurus (アサフス プラティウルス)を思わせる風貌で、ロシアとモロッコという非常に遠い地からこのような似た種類が産出するのは興味深いことかと思います。

モロッコDra Valley (ドラ渓谷)のオルドビス紀の地層はロシア産オルドビス紀三葉虫が産出する時代とほぼ同時代で、このLannacus (ランナクス)が産出するFezouata Shale (フェツォウタ頁岩)は、Arenigian(アレニギアン)ですのでロシアで言えば、Volkhov Level(ヴォルコヴ層)やKunda Level(クンダ層)周辺に相当します。この層からはたくさんの三葉虫が産出しますが、まだまだ学術的には研究途上にて今後の研究結果が楽しみな地域です。

Lannacus sp.
ランナクス
【LNN-004】
オルドビス紀
Oued Draa
Dra Valley
詳細写真 Morocco
本体 : 縦4cm (最大個体のもの)
SOLD 母岩 : 25cm x 15cm
価格 : ¥27,000 (税込¥29,700)
特記 : モロッコ産オルドビス紀の代表種ランナクスの群集プレートです。
この種類は、この地域のAmpyx (アンピクス)やCeraurus (ケラウルス)の仲間と同様に、このように一列に並んで見つかることがあります。これは、直角貝のような大きな生物が通った後にできた空洞などに、密集して生息していたことを示すと考えられており、この標本はその根拠としての貴重な資料的価値がある標本です。