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北米産ウミサソリ/海サソリ

ウミサソリは、古生代のオルドビス紀 (約4.5億年前)に地球上に現れ、ペルム紀の古生代の大絶滅(約2.5億年前) まで海中に生息していた節足動物です。大きさは多くの種類で数cmから20cmほどですが、最大2m以上にもなる種類も存在し、特にそのような種類は当時の海中の頂点に君臨していました。体は大きく分けると頭部と12節の腹部から成り、さらにその先には棘のような特徴的な尾節/telsonを備えていました。頭部には左右に発達した複眼、前方中央には単眼/ocelliがあり、6対の付属肢は、1対は食事用(chelicerae)、4対は海底を這うための脚、最後大きなの1対は泳ぐためのパドルとして発達しており、種類によっては1対の食事用のもの/cheliceraeが、大きなハサミ状に発達したものも存在しました。

参考文献:Treatise on Invertebrate Paleontology Part P Arthropoda 2

ウミサソリの化石は世界中の古生代の地層から産出しますが、北米からもいくつものウミサソリの種類が産出します。その中でも特に有名なものは、米ニューヨーク州や隣接するカナダのシルル紀からのEurypterus remipes (ユーリプテルス レミペス)という種類で、ニューヨーク州ではこの種類が州の化石/state fossilとして指定されているほどです。