Nephrolenellus / ネフロレネルス
Nephrolenellus (ネフロレネルス)は、Redlichiida (レドリキア目)の中のOlenellina (オレネルス亜目)に属し、カンブリア紀前期から中期に生きた最も初期の三葉虫の種類の一つです。この時代の三葉虫らしく平坦な体であり、Olenellus (オレネルス)やBristolia (ブリストリア)同様、顔線 (facial suture)がない特徴的な半円状の頭部に三日月状の眼、たくさんの胸部節にとても小さな尾板を持ちます。特にこのNephrolenellus (ネフロレネルス)は、体の後方に向かって多数の小さな節 (opisthothorax)が伸びており、その姿はオーストラリア・カンガルー島からのBalcoracania (バルコラカニア)を思い起こさせます。
北米からのNephrolenellus (ネフロレネルス)は、カナダのロッキー山脈からのもの、そして有名なアメリカ・カリフォルニアおよびネバダ州のカンブリア紀初期の地層から産出します。ネバダ州・Pioche Shale層、カリフォルニア州・Carrara層が代表的産地です。


