Prototaxites / プロトタクシテス, プロトタキシーテス
菌類も植物に伴って同時期に陸上へ進出しました。このPrototaxites (プロトタクシテス)はそんな中、シルル紀後期からデボン紀後期にかけて生息した陸生の菌類です。何と8mにも達したであろう木の幹のような姿をしており、当時としては過去最大の地上の生体として知られています。そのため長年に渡って分類が議論されてきましたが、現在では植物のような光合成はできずに菌類と似たような生態をしていたことが分かっています。
ポーランド中南部キェルツェ近くのŚwiętokrzyskie山脈は、ヨーロッパでも有数の非常に古い山脈です。この山脈のシルル紀後期の地層からは、クックソニアを始めとした最初期陸上植物化石が見つかっています。