Asaphus plautini / アサフス プラウティーニ
Asaphus plautini (アサフス プラウティーニ)は、ほとんどのAsaphus (アサフス)よりも新しい層 (Asery Level)のC1α2という、さらに一段新しい層から産出します。従って、多くのロシア産Asaphus (アサフス)の中で最も進化したものの一つに数えられることになります。 但し、同様にC1α2の層から産出されるA.kowalewskii (A.コワレウスキイ)とは別系統に位置すると考えられており、このA.plautini (A.プラウティーニ)には長い眼の軸など見る影もありません。ただこの種は10cm以上にもなる個体がたまに存在することは、A.cornutus (A.コルヌトゥス)の流れを組む根拠とされており、しかし眼がそれに比べて小さくなっているところは興味深いところです。
なお、A.plautini (A.プラウティーニ)は、近年さらにsubspecies (亜種)の分類が提唱されており (Ivantsov 2003)、幅広で頑強大型のA.plautini polyxenus (A.プラウティーニ ポリケヌス)や、それに比べて細長い体のA.plautini plautini (A.プラウティーニ プラウティーニ)として同定がされた標本が市場に出ることも多くなってきました。