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Asaphus plautini / アサフス プラウティーニ

Asaphus plautini (アサフス プラウティーニ)は、ほとんどのAsaphus (アサフス)よりも新しい層 (Asery Level)のC1α2という、さらに一段新しい層から産出します。従って、多くのロシア産Asaphus (アサフス)の中で最も進化したものの一つに数えられることになります。 但し、同様にC1α2の層から産出されるA.kowalewskii (A.コワレウスキイ)とは別系統に位置すると考えられており、このA.plautini (A.プラウティーニ)には長い眼の軸など見る影もありません。ただこの種は10cm以上にもなる個体がたまに存在することは、A.cornutus (A.コルヌトゥス)の流れを組む根拠とされており、しかし眼がそれに比べて小さくなっているところは興味深いところです。

なお、A.plautini (A.プラウティーニ)は、近年さらにsubspecies (亜種)の分類が提唱されており (Ivantsov 2003)、幅広で頑強大型のA.plautini polyxenus (A.プラウティーニ ポリケヌス)や、それに比べて細長い体のA.plautini plautini (A.プラウティーニ プラウティーニ)として同定がされた標本が市場に出ることも多くなってきました。

Asaphus plautini polyxenus
アサフス プラウティーニ ポリケヌス
【APT-024】
オルドビス紀中期
Asery Level
Volkhov River
詳細写真 St.Petersburg region, Russia
本体 : 縦10.5cm(直線測定) x 幅6.2cm
SOLD 母岩 : 13.5cm x 14.5cm
価格 : ¥78,000 (税込¥85,800)
特記 : 亜種のうちの頑強タイプ、10cmを超える大きな個体がまっすぐに伸びた標本です。
左1/3くらいに縦に母岩割れがあり、それに伴う接着補修があります。胸部中央や尾板中央にも補填がある箇所はありますがこちらはかなりわずかです。それでも10cmを超える個体の標本としてはまだまだ品質は上位クラスです。何より、このサイズとなると体積も増えるために変形扁平もありがちですが、この標本にはそれがないことはかなり大きな点です。この種は大型化の傾向がありますが、やはり10cmを超えてくることはそう多くなく、かつ扁平なく状態が良い個体が出ることはかなり稀ですので、特にこのサイズクラスを狙っている方にはそうそうない機会かと思います。
Asaphus plautini plautini
アサフス プラウティーニ プラウティーニ
【APT-021】
オルドビス紀中期
Asery Level
Gostilitsy Quarry
詳細写真 St.Petersburg region, Russia
本体 : 縦8cm(直線測定) x 幅4.8cm
SOLD 母岩 : 12cm x 9.5cm
価格 : ¥24,300 (税込¥26,244)
特記 : 大きめサイズの真っ直ぐに伸びた、細長いタイプの方の種類の美しい標本です。
若干右眼に陥没がありますが、十分に許容範囲のもので、それ以外は体全体に渡って美しく保存されています。全体的に少し擦れがありその部分へ所々補填も認められますが、どこもほんのわずかな量であり、全体は非常にナチュラルな良品に間違いありません。拡大写真の通り、表面には微細が観察できるほど丁寧なクリーニングによって仕上げられており、この種の大きめの個体として買い換えが不必要な部類の、かなり上位クラスの標本です。
Asaphus plautini plautini
アサフス プラウティーニ プラウティーニ
【APT-023】
オルドビス紀中期
Asery Level
Volkhov River
詳細写真 St.Petersburg region, Russia
本体 : 幅4.4cm
SOLD 母岩 : -
価格 : ¥12,300 (税込¥13,284)
特記 : 細長いタイプの方の大きめ個体、防御姿勢を取って丸まった標本です。
頭部左眼付近を中心に若干の補填ありますがそれ以外にはほぼなく、少し表面が荒れている尾板も含めて、非常にナチュラルな状態です。実際頭部先には細かいしわのような模様も観察できます。写真ではなかなか大きさが分かりにくいですが、幅が4cm超えの大きな個体であり、実物はずっしりとした良質な標本です。