トップページ > 販売リスト > ロシア産三葉虫 > A.raniceps(ラニセプス)

Asaphus raniceps / アサフス ラニセプス

Asaphus raniceps (アサフス ラニセプス)は、現在記載されている20種以上のAsaphus (アサフス)の中では初期の種類に部類されます。 多くのAsaphus (アサフス)が産出するAsery層よりも一段古いKunda層の中の真ん中より下から産出し、さらに古いVolkhov層からのA.broeggeri (ブレッゲリ)、A.lepidurus (アサフス レピデュルス)に続く種類です。このKunda層の時代で、そこからこのA.raniceps (ラニセプス)とA.expansus (エクスパンスス)の2つの系統に分かれたとされています。

Asaphus raniceps (アサフス ラニセプス)は、丸みを帯びたなめらかで優しい感じを持ち合わせているのが印象的です。初期のAsaphus (アサフス)であるために眼ほとんど発達してはいませんが、8cmを超えるような大きな個体も産出することもあり、初期のAsaphus (アサフス)の中では最も大型化の傾向のある種類です。

Asaphus raniceps
アサフス ラニセプス
【ARN-019】
オルドビス紀前期
Kunda Level
Volkhov River
詳細写真 St.Petersburg region, Russia
本体 : 縦10.5cm(直線測定) x 幅6cm
SOLD 母岩 : 16cm x 9cm
価格 : ¥47,300 (税込¥52,030)
特記 : 長年採掘と仕上げを手がける主要現地工房の一つが、おそらく過去最大ではないかという巨大な個体です。
写真のように母岩割れ接着や外殻剥がれも含め補填補修が少し多めですが、それはこの規格外の大きさの個体を仕上げようという工房の決意が見て取れるかのようです。この大きさのために左右の扁平も少し胸部に認められますが、このサイズとしてはそれは十分に許容範囲のものかと思います。長年ロシア三葉虫をお集めの方にとっても、この大型化の傾向のあるこの種類の個体としても驚きの巨大サイズの個体の標本です。
Asaphus raniceps
アサフス ラニセプス
【ARN-018】
オルドビス紀前期
Kunda Level
Volkhov River
詳細写真 St.Petersburg region, Russia
本体 : 縦9.5cm(背回り10cm) x 幅5cm
SOLD 母岩 : 11cm x 10cm
価格 : ¥39,800 (税込¥43,780)
特記 : 完体としてはほとんど最大サイズに近い巨大な個体です。
外殻割れが頭部右から中央に走っておりそれに伴う補修があります。しかし補填量は最小限でありそれ以外はほぼないため、このサイズとしてはかなり上位品質のものになります。頭胸部中央には筋肉や腱のなごりと言われる濃い茶色の斑点も一部観察でき、また胸部は置換鉱物で輝いているところもあります。実物は驚くほどの存在感があり、通常の6-7cmクラスのアサフスとは種類が全く違うと感じるほど大きな個体です。
Asaphus raniceps
アサフス ラニセプス
【ARN-017】
オルドビス紀前期
Kunda Level
Volkhov River
詳細写真 St.Petersburg region, Russia
本体 : 幅3.1cm
SOLD 母岩 : -
価格 : ¥12,300 (税込¥13,284)
特記 : 小さめの個体の、防御姿勢により完全に丸まっている個体です。
尾板右端に縦に少し多めに補填がある他、頭部中央前方や胸部右後方端にもスポットで補填があります。このような完全に丸まった状態のものは通常採掘所に落ちているものをクリーニングするため、岩石から剖出したものに比べて多めに補修補填が必要なことは仕方のないところです。この標本はその標準的な品質です。頭部先と尾板をピッタリとくっつけている姿を観察できる可愛らしい標本です。