Asaphus sulevi / アサフス スレヴィ
ロシア産三葉虫を代表するAsaphus (アサフス)には分かっているだけで20種以上の種類がいますが、このAsaphus sulevi (アサフス スレヴィ)は、市場でこの名前で目にすることになったのはここ最近という種類です。これは、初めてこの地域の三葉虫を研究した約100年ほど前のF.Schmidt博士による分類では、Asaphus eichwaldiという名前がついていたためで、また現地ではこのSchmidt博士の文献を使用して同定することが長年慣行となっていたことが、市場で長い間このA.sulevi (A.スレヴィ)という名前が浸透しなかった理由です。この種類は多くのアサフスが産出する層よりも一段古い、Kunda Levelという層から産出します。産出量は少ない種類であることは確かながらまだまだ他の種類と混同されているようで、この名前で市場に流通していることは大変少ないのが現在の状況です。