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Atractopyge / アトラクトピゲ

Atractopyge (アトラクトピゲ)は、Phacopida (ファコプス目)の中のCheirurina (ケイルルス亜目)の中のEncrinuridae (エンクリヌルス科)に属します。Asaphida (アサフス目)に属するものが圧倒的に多いロシア産オルドビス紀三葉虫の中では珍しい存在です。この産地のこの科に属する種類は、Cybele (キベレ)、Encrinurus (エンクリヌルス)が挙げられ、どれも産出量の少ない稀少種になっています。

Atractopyge (アトラクトピゲ)は、元々Cybele (キベレ)の一種として分類されていた種類で、Cybele (キベレ)の特徴と共通する部分が多くあり、出っ張った眼や胸部後方のpleural spine (肋棘)、特徴的な尾板が印象的です。なお、商業的にはこのAtractopyge (アトラクトピゲ)という名前の代わりに、Cybele (キベレ)の一種として市場に出ることもあります。

Atractopyge woerthi
アトラクトピゲ ウェルティ
【ATP-001】
オルドビス紀中期
Asery Level
Volkhov River
詳細写真 St.Petersburg region, Russia
本体 : 縦2.3cm(直線測定) x 幅1.5cm
SOLD 母岩 : 6cm x 4cm
価格 : ¥80,000 (税込¥84,000)
特記 : 見事な保存状態の、間違いなく最高クラスの品質の標本です。
補修は左胸部4節目の色が違う部分の本当にわずか部分のみで、あとは完全にナチュラルな状態です。この種類は小さな種類のため、写真は通常より拡大してありますが、頭部の粒々や眼の出っ張りなど、この大きさでこの仕上がり状態ですので、いかに熟練職人が本当に丁寧に時間をかけてクリーニングしたものかが容易に分かります。おまけに頭部裏まで剖出されており、この小さな種類でhypostoma(唇)がはっきりと観察できる標本は、おそらくほとんど入手の機会はないかと思います。全体が透き通っている大変白っぽい鉱物に置換されており、棘やその周辺のように、母岩がないとほとんど透明に見えるくらいの美しさです。この種類のベストな標本として、自信を持ってお薦めさせて頂きます。