Cooksonia クックソニア (ポーランド産)
Cooksonia (クックソニア)は、最古の陸上植物として知られ、古生代シルル紀中期からデボン紀前期の北半球各地の地層から見つかっています。数cm程度の単純な姿をした小さな植物で根も葉も持たず、二叉分岐した軸のその先端に円盤状や腎臓形の胞子嚢を付けます。現在のところ、維管束と呼べるような組織を持つものから議論が分かれるものまでいくつかの形態が存在し、分類にはさらなる研究を待つ必要がありそうです。
ポーランド中南部キェルツェ近くのŚwiętokrzyskie山脈は、ヨーロッパでも有数の非常に古い山脈です。この山脈のシルル紀後期の地層からは、クックソニアまたはそれに似た形態の植物化石が近年報告されています。これまで記載されているクックソニアと同様に、数ミリから1-2cm程度の枝分かれした軸、稀にその先端に腎臓形の胞子嚢を持つものが報告されています。