common Hoplolichas, Hoplolichoides / ホプロリカス, ホプロリコイデスの通常種
世界中の三葉虫の中で、最も産出量が少なく稀少な存在であるorder (目/もく)が、Lichida (リカス目)です。しかもその体は一般的な三葉虫の体とはかけ離れているものが少なくなく、大きく出入りのある尾板を持ち、いろいろな所に棘や突起で装飾されているかのような体を持つものも多く、極めて不思議な体を持っていることが大きな特徴です。
このロシアのオルドビス紀から産出する数少ないLichida (リカス目)であるHoplolichas (ホプロリカス)も、世界中のLichida (リカス目)と同様に、ギザギザで鋭い頬棘、胸部や尾部には棘や突起も数多く持ち、その風貌からロシア産三葉虫のうちでも最も人気の高い種類です。しかしやはりこの産地においても産出量は少なく、その人気と相まって市場では典型的な高価で稀少な代表となっています。
Hoplolcihas (ホプロリカス)は前述の通り希少な種類ですが、実際に産出するHoplolcihas (ホプロリカス)のほとんどがこのページの種類です。但し、その種名については商業的な同定が近年2,3転しており、全く同じ種類と考えられる標本がいくつかの異なった名前で出ていることが少なくありません。特に、ここ3,4年ほど前には"Hoplolichas furcifer (フルキファー, フルシファー)"という名前で取引されていた種類は、最近では"Hoplolichoides conicotuberculatus (ホプロリコイデス コニコツベルキュラータス/コニコトゥベルクラトゥス)"という名前で出ていることも多く、しかしながら一昔前の"Hoplolichas furcifer (フルキファー, フルシファー)"という名前も引き続き使われているために、注意が必要です。いずれにしましても、市場に最も多いこの"Hoplolichas furcifer (フルキファー, フルシファー)"として取引されていた種類は、学術的に現在ではHoplolichoides(ホプロリコイデス) というのが正しいようです。しかし当店では既に昔からなじみがあり、現在も幅広く使用されているHoplolcihas (ホプロリカス)という名前を、多くの部分でタイトルとして使用しております。