Lonchodomas / ロンコドマス
Lonchodomas (ロンコドマス)は、Asaphida (アサフス目)のTrinucleioidea (トリヌクレウス超科)、Raphiophoridae (ラフィオフォルス科)に属します。この科に属する仲間は、Ampyx (アンピクス)やCnemidopyge (クネミドピゲ)がその代表で、その非常に長い頬棘、それに比べると小さな胸部と尾板、そして眼が見当たらない特徴的な頭部の先には驚くべき非常に長い角のような突起があり、一目でこの科の種類であることが分かります。
このRaphiophoridae (ラフィオフォルス科)の種類は、特にモロッコ・ドラ渓谷のオルドビス紀の地層からのAmpyx (アンピクス)を比較的良く目にしますが、ロシアからのものはどれも完全体が年間に数体程度以下と非常に稀少な種類です。その産出量の少なさ故か、F.Schmidtが100年以上前に数種類を発表したものの、学術的にも今だにはっきりとしない種類が見られるものの一つです。
※市場や特に現地ロシアにおいては、このLonchodomas (ロンコドマス)とAmpyx (アンピクス)がほぼ区別ない状態で流通しており、両者は同じような価格で取引されていることが通例となっていますが、実際にはLonchodomas (ロンコドマス)は節の数が5に対し、Ampyx (アンピクス)は6であり容易に区別がつきます。