Megistaspidella triangularis/ メギスタスピデラ トリアングラリス
三角形の頭部と尾板を持ち、ロシア産オルドビス紀三葉虫の中でも一目で見分けることができるのが、このMegistaspidella (メギスタスピデラ)です。しかしながらこの種類は、Asaphida (アサフス目)の中のAsaphoidea (アサフス超科)、Asaphidae (アサフス科)ということで、Asaphus (アサフス)に代表される多くのロシア産オルドビス紀三葉虫と同じ仲間です。特にこの明確な特徴ゆえか、この種類はこの地域の細かい地層の示準化石としての役割を担っていることも多いようです。
なおこのような三角頭を持つ仲間は、今から100年以上前に初めて記載された時には、すべてMegalaspis (メガラスピス)という名前が使われていましたが、後の種の細分化により、このMegistaspidella (メギスタスピデラ)やMegistaspis (メギスタスピス)という名前などになりました。それ故、最も市場に多く出回っている種類の一つであるM.triangularis (M.トリアングラリス)など多くは、最近は商業的にもこのMegistaspidella (メギスタスピデラ)という属名で扱われることが多くなってきています。加えて、この一部がSpinopyge (スピノピゲ)と併記されることもあります。このページのM.triangularis (M.トリアングラリス)という種類は、ロシアで産出するMegistaspis/Megistaspidella (メギスタスピス/メギスタスピデラ)の仲間の中で、もっとも産出量が多い代表的な種です。