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Megistaspidella triangularis/ メギスタスピデラ トリアングラリス

三角形の頭部と尾板を持ち、ロシア産オルドビス紀三葉虫の中でも一目で見分けることができるのが、このMegistaspidella (メギスタスピデラ)です。しかしながらこの種類は、Asaphida (アサフス目)の中のAsaphoidea (アサフス超科)、Asaphidae (アサフス科)ということで、Asaphus (アサフス)に代表される多くのロシア産オルドビス紀三葉虫と同じ仲間です。特にこの明確な特徴ゆえか、この種類はこの地域の細かい地層の示準化石としての役割を担っていることも多いようです。

なおこのような三角頭を持つ仲間は、今から100年以上前に初めて記載された時には、すべてMegalaspis (メガラスピス)という名前が使われていましたが、後の種の細分化により、このMegistaspidella (メギスタスピデラ)やMegistaspis (メギスタスピス)という名前などになりました。それ故、最も市場に多く出回っている種類の一つであるM.triangularis (M.トリアングラリス)など多くは、最近は商業的にもこのMegistaspidella (メギスタスピデラ)という属名で扱われることが多くなってきています。加えて、この一部がSpinopyge (スピノピゲ)と併記されることもあります。このページのM.triangularis (M.トリアングラリス)という種類は、ロシアで産出するMegistaspis/Megistaspidella (メギスタスピス/メギスタスピデラ)の仲間の中で、もっとも産出量が多い代表的な種です。

Megistaspidella(Spinopyge) triangularis
メギスタスピデラ トリアングラリス
【MEG-012】
オルドビス紀前期
Volkhov Level
Putilovo Quarry
詳細写真 St.Petersburg region, Russia
本体 : 縦6.7cm(直線測定) x 幅3.3cm
SOLD 母岩 : 10cm x 9cm
価格 : ¥72,000 (税込¥77,760)
特記 : 平均サイズより若干小さめの、しかし大変美しいほぼ真っ直ぐに伸びた標本です。
尾板に横方向の割れに伴う接着補修はあるものの、それ以外に補填はありません。頭部や尾板の端の茶色になった部分は、鉄分が多く赤っぽいこの産地/採掘所からの特徴であり、特にこの種類に時々見られる現象です。この個体は小さめとは言うものの、この種自体が大型化の傾向があるため、この大きさでも三葉虫標本としては十分な見応えがあります。
Megistaspidella(Spinopyge) triangularis
メギスタスピデラ トリアングラリス
【MEG-011】
オルドビス紀前期
Volkhov Level
Putilovo Quarry
詳細写真 St.Petersburg region, Russia
本体 : 縦7.9cm(直線測定) x 幅3.8cm
SOLD 母岩 : 10cm x 10cm
価格 : ¥89,000 (税込¥96,120)
特記 : ちょうど平均サイズの個体の、美しく真っ直ぐに伸びた標本です。
母岩割れによる接着はあるものの、樹脂による補填は一切ない、トップクラスの品質です。ちょうど良い母岩のほぼ真ん中に完全に真っ直ぐ伸びており、さらに写真のように表面状態も大変良好です。頭部や尾板の端の茶色になった部分は、鉄分が多く赤っぽいこの産地/採掘所からの特徴であり、多くのAsaphusなどよりも一段古い三葉虫であることが分かります。なかなか確保できない見事な保存状態の標本です。