ナミビア産 エディアカラ生物群化石
アフリカ南部の大西洋に面するナミビアは、世界で最初にカンブリア紀より前の生物の化石が見つかったことで有名です。ナミビア南部のNama Groupと呼ばれる新原生代・Ediacarian/エディアカラ紀の約5.4億年前の地層は、多数の良質なエディアカラ生物の化石が産出する世界的な産地です。共に細かい節が連続したキルト構造で、ナマコや古生代のコヌラリアのようなPteridinium (プテリディニウム)やイソギンチャクのようなErnietta (エルニエッタ)、葉状のキルト構造をしたRangea (ランゲア)などがここからの主要な生物です。また近年ナミビア北部では、さらに一つ前の時代区分である新原生代・Cryogenian/クライオジェニアンの約7.6億年からの地層から、海綿のような最も初期の動物の痕跡も確認できたと発表されています。