Opal Belemnite / ベレムナイト オパール
ベレムナイトは、現生のイカのような姿をしたCephalopoda/頭足類の一つで、中生代ジュラ紀前期から白亜紀後期にかけて生息しました。軟体動物に属するため体全体が化石として残ることは珍しいものの、このベレムナイトの頭部先端にはペン型の方解石でできた硬質部があり、その部分が化石となって産出すること自体は珍しくありません。 しかし、その部分がオパールになるためには、二酸化珪素を含む水分がある場所に長い年月に渡り同じ状態であること等、あらゆる条件が重ならない限り生成しないため、オーストラリアの特定の地域からしか産出しない貴重なものです。
※ アンモライトやマダガスカル産などのアンモナイト化石が、"オパール化した"化石として市場で売られていることがあります。しかしながら、これらは真珠やアワビと同様、炭酸カルシウムの微細構造により美しい遊色を放つもので、二酸化珪素と水との非晶質鉱物であるオパールとは全く異なり注意が必要です。このページの化石オパールは、すべて後者に該当する正真正銘のオパールであり、宝石として取引されているオパールそのものです。