Ottoia / オットイア
Ottoia (オットイア)は、鰓曳動物(えらひき/Priapulida)という海底に生息する無脊椎動物です。鰓曳動物は、蠕(ぜん)虫状と言われる体節を持たない柔らかい体をした円筒形の左右相称で、口には棘が並ぶ吻 (ふん)と呼ばれる部位で小さな動物や泥を食べて生息していました。現生種も20種ほどいます。バージェス頁岩で有名なOttoia (オットイア)は、泥の中でU字型の姿勢をとり、摂食のために吻を堆積物から突き出していたと考えられています。0.5mmから30cmの大きさのものまで見つかっています。