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Ptychopyge / プチコピゲ

Ptychopyge (プチコピゲ)は、Asaphus (アサフス)と同様、Asaphida (アサフス目)、Asaphoidea (アサフス超科)、Asaphidae (アサフス科)に属します。最初のF.Schmidt博士による分類では、このPtychopyge (プチコピゲ)という属名は、Asaphus (アサフス)以外のAsaphida (アサフス目)の仲間という意味合いで使われていました。現在ではそれらはさらにPseudoasaphus (シュードアサフス)、Pseudoasaphinus (シュードアサフィヌス)、Pseudobasilicus (シュードバシリクス)などに細かく分類されています。

この地からのPtychopyge (プチコピゲ)には、P.angustifrons, broeggeri, gladiifera, lesnikovae, rossicaなどの種類、また同様の形態にParaptychopyge (パラプチコピゲ)のP.cincta (P.キンクタ)や、Metaptyhopyge (メタプチコピゲ)のM.truncata (M.トルンカタ)などが挙げられ、現在までに10種類ほどが記載されています。

Ptychopyge lesnikovae
プチコピゲ レンスニコヴァエ
【PPL-017】
オルドビス紀前期
Kunda Level
Voybokalo Quarry
詳細写真 St.Petersburg region, Russia
本体 : 縦8.4cm(直線測定) x 幅4.8cm
SOLD 母岩 : 11cm x 8.5cm
価格 : ¥76,400 (税込¥84,040)
特記 : 頬棘があるタイプのプチコピゲの代表的種類です。
尾板右に斜め方向に母岩割れ接着補修があります。また頭部中央スペード型の部分にも少し樹脂が入った直しがあります。あとは表面の凸凹を舐める感じの補填が所々にある位です。従って全体的に補填量は最小とは言えませんが、なにせサイズが8cmを超える大型個体ですので、その辺はある程度割り切る必要があるかと思います。実際全体の状態は悪い訳ではなく、胸部端や尾板などには細かい線模様が見られます。プチコピゲは色々な種類がいますが、このサイズになってくるものはどのタイプでも多くありませんので、それだけでも十分にこの標本の魅力かと思います。
Ptychopyge sp.
プチコピゲの一種
【PPL-015】
オルドビス紀前期
Volkhov Level
Putilovo Quarry
詳細写真 St.Petersburg region, Russia
本体 : 頭部幅2.8cm
母岩 : 7cm x 3cm
価格 : ¥44,200 (税込¥48,620)
特記 : 平均から若干小さめかというプチコピゲの、防御姿勢によりほぼ完全に丸まっている標本です。
この標本は2006年に"Lannacus sp."として当店に入ってきたものです。当時はPutilovoもそれほど頻繁に採掘されておらず、またプチコピゲという名前で市場に出てくるものも数種類に限られていたため、このような名前で入って来たと思われます。それから15年近く経ってしまいましたが、長い間当店の保管棚に箱に密封されて眠っていたこともあり、標本自体の劣化はほとんどありません。当時はこの価格の1.5倍ほどが市場価格でしたが、この層も長期間採掘された結果、今となってはプチコピゲの若干小さめの個体の標本という位置づけになりました。頬棘先端や頭部から胸部の境目付近、胸部右端など所々に若干の補填はありますが、色むらのその大部分はこの層に起因する鉱物ムラであり、この体勢ながら地中での変形もほぼありません。純粋に標本だけを眺めてみると、置換鉱物の析出が目立つこの層にあっても十分な品質を確保している上、丁寧に剖出もされており、まだまだ十分に見る人を魅了する標本であることに間違いありません。
Metaptychopyge truncata
ペタプチコピゲ トルンカタ
【PPL-016】
オルドビス紀前期
Volkhov Level
Putilovo Quarry
詳細写真 St.Petersburg region, Russia
本体 : 縦3.6cm(直線測定) x 幅2.4cm
SOLD 母岩 : 6cm x 5.5cm
価格 : ¥16,200 (税込¥17,820)
特記 : 亜成体という感じの小さな個体の標本です。
母岩割れに伴う接着補修があります。ただ小さな個体のため全体が美しく保存されており、それ以上の補修もなく、また圧縮変形も全く見らません。実際表面にはしわのような細かい模様も観察できます。プチコピゲの種類はいくつも記載されており、その多くが8cmに到達するサイズまで成長する中、このような小さな個体は大変珍しいものです。大きな成体と比べて並べて置いてみるのも興味深いかもしれません。
Metaptychopyge truncata
メタプチコピゲ トルンカタ
【PPL-014】
オルドビス紀前期
Volkhov Level
Putilovo Quarry
詳細写真 St.Petersburg region, Russia
本体 : 縦6.5cm(直線測定) x 幅4.2cm
SOLD 母岩 : 12.5cm x 11.5cm
価格 : ¥58,400 (税込¥63,072)
特記 : 最近あまり出回ることが少なかったメタプチコピゲの美しい標本です。
本体左側に縦に母岩割れがありそれに伴う補修、また頭部にも一部割れに伴う修復があります。そのために若干価格がリーズナブルになっていますが、あくまで採掘時の損傷に対する処置であり、元々完全な個体であることに変わりありません。数いるプチコピゲの仲間との違いも楽しむことのできる、平均サイズの真っ直ぐに伸びた標本です。
Ptychopyge gladiifera
プチコピゲ グラディフェラ
【PPL-012】
オルドビス紀前期
Kunda Level
Voibokalo Quarry
詳細写真 St.Petersburg region, Russia
本体 : 縦7.5cm(直線測定) x 幅4cm
SOLD 母岩 : 12cm x 10cm
価格 : ¥69,800 (税込¥75,384)
特記 : 最近市場でも見かけるようになった、縦に長いタイプの珍しいPtychopyge (プチコピゲ)です。
7.5cmという大きさでプチコピゲとしては大きい種類であることが分かります。胸部後方に母岩割れに伴う補修補填があり、尾板左端にもわずかに補填がありますが、全体としては補填率2%程度の十分に上位品質のものです。写真のように、表面にはびっしりと細かい線模様が確認できることもその品質の裏付けとなっています。
Ptychopyge broeggeri
プチコピゲ ブレッゲリ
【PPL-011】
オルドビス紀前期
Volkhov Level
Putilovo Quarry
詳細写真 St.Petersburg region, Russia
本体 : 縦6.8cm(直線測定) x 幅4cm
SOLD 母岩 : 12cm x 8cm
価格 : ¥64,300 (税込¥69,444)
特記 : こちらもなかなか見ないPtychopyge (プチコピゲ)の種類の標本です。
尾板右後方、両眼の内側、および胸部最後の節の左端に補填がありますが、かなり限定的です。それを裏付けるかのように、頭部から尾板に渡る体全体には拡大写真の通り、細かい線模様がびっしりと保存されています。大きさもちょうど平均的サイズであるため、この種の決定版的標本としても問題ない見事な標本です。
Ptychopyge rossica
プチコピゲ ロッシカ
【PPL-010】
オルドビス紀前期
Kunda Level
Voybokolovo Quarry
詳細写真 St.Petersburg region, Russia
本体 : 縦6.1cm(直線測定) x 幅4cm
SOLD 母岩 : 10cm x 7cm
価格 : ¥61,714 (税込¥64,800)
特記 : 産出量が少ないPtychopyge (プチコピゲ)の種類の大変状態の良い標本です。
ちょうど平均的サイズの個体です。母岩割れに伴う接着補修があるもののそれ以外に補修はなく、その上に非常に丁寧にクリーニングされているため、拡大写真のように、全体に渡って非常に細かい線のような模様がはっきりと観察できます。