ゾルンホーフェン産 カブトガニ化石
ドイツ・ゾルンホーフェン化石には、このカブトガニも含まれます。カブトガニはArthropoda (節足動物)のChericerata (鋏角亜門)という中に分類されるため、大まかにはクモやダニ、あるいは古生代に繁栄したウミサソリの仲間ということになります。現在も生きた化石として、日本でも瀬戸内海や北九州の一部にその姿を確認できますが、環境破壊によりその数は激減しています。カブトガニは元をたどればカンブリア紀にその祖先が確認されており、少なくともこのゾルンホーフェン化石のジュラ紀後期から現在に至るまで、約1億5000万年間ほとんど同じ姿で生息し続けています。