Wladysagitta / ウラディサギッタ
Wladysagitta (ウラディサギッタ)も、Cephalaspidomorphi/Cephalaspid (ケファラスピス綱/頭甲綱)、Osteostraci/Ostracoderm (骨甲亜綱)に属する、いわゆるOsteostracan (オステオストラカン)と呼ばれているものの一種です。これらは主にシルル紀中期からデボン紀末期にかけて北米やヨーロッパで繁栄した種類で、発達したひれ、複雑で立派な頭甲と細かい骨を持つ体を持っています。頭部が特に厚い骨質の冑甲で覆われていたためか、その部分が化石として産出することがほとんどです。
Wladysagitta (ウラディサギッタ)は、2006年に提唱された新しい属です。しかし、この属はPattenaspis (パッテナスピス)と初期タイプのZenaspidids (ゼナスピスの仲間)との間の特徴を持っており、そのために現在のところはどの目や科に分類されるかはまだ決まっていないようです。このウクライナからのW.janvieri (W.ジャンヴィエレリ)およびイギリス・デボン紀前期からのW.acutirostrisの2種が記載されています。