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Valdaites / ヴァルダイテス, バルダイテス, ヴァルデイテス

良質で大きめの個体が産出し大変人気の高いロシア産オルドビス紀三葉虫の中ですが、その中で最も多く産出するorder (目/もく) は、Asaphida (アサフス目)です。もちろんこの産地においてこのorder (目/もく)の最大の種類はAsaphus (アサフス)ですが、当然のことながらこれ以外のAsaphida (アサフス目)も多数産出し、このValdaites (ヴァルダイテス)も、Asaphus (アサフス)と同じAsaphida (アサフス目)の仲間です。

この地域の三葉虫が本格的に研究された当初の19世紀には、Asaphus (アサフス)以外の多くのAsaphida (アサフス目)はPtychopyge (プチコピゲ)の属名で記載されており、このValdaites (ヴァルダイテス)も同様でした。その後の研究により、このValdaites (ヴァルダイテス)はPseudoasaphus (シュードアサフス)の一種とされた後、近年この新しい属名である"Valdaites (ヴァルダイテス)"が提唱されました。現在Valdaites (ヴァルダイテス)には、V.aciculatus (アキクラトゥス)、V.limatus (リマトゥス)、V.krestcyensis (クレスチェンシス) の3種が記載されています。市場に出回っている大半の種類であるlimatus (リマトゥス)は、尾板の先端に凹状の切れ込みがあることが最大の特徴です。

Valdaites limatus
ヴァルダイテス リマトゥス
【VAL-007】
オルドビス紀中期
Asery Level
Vilpovitsy Quarry
詳細写真 St.Petersburg region, Russia
本体 : 縦7cm(直線測定) x 幅3.8cm
SOLD 母岩 : 12cm x 11cm
価格 : ¥38,400 (税込¥42,240)
特記 : 大きめサイズの真っすぐに伸びた標本です。
縦横に母岩割れがありそれに伴う接着と補填があります。若干左右方向に地中での変形がありますがこちらは許容範囲と言ってもよいかと思います。このサイズになってくるとヴァルダイテスの特徴である輪郭の中央が凹んだ尾板も目立ってきます。ただでさえなかなか産出しない種類ですので、大きめサイズのものは入手しようにもかなり待つ必要があり、そういう意味でもこの標本はお薦めです。
Valdaites limatus
ヴァルダイテス リマトゥス
【VAL-006】
オルドビス紀中期
Asery Level
Vilpovitsy Quarry
詳細写真 St.Petersburg region, Russia
本体 : 背周り8.2cm x 幅3.9cm
SOLD 母岩 : 4cm x 8cm
価格 : ¥21,300 (税込¥23,430)
特記 : 平均サイズ以上の大きめ個体の、少し丸まった体勢の標本です。
この体勢のために頭胸部への若干の左右方向の変形があります。また樹脂によるスポット補修が所々あり、それは濃い茶色になっているために写真上でもよく分かります。しかし全体に対する補填量は少なく、表面は滑らかな良い状態で、特徴的な尾板の形もしっかり観察できます。この体勢ならではのお得感のある価格設定です。