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Asaphus platyurus / アサフス プラティウルス

Asaphus platyurus (アサフス プラティウルス)は、20種類以上もいるというロシア産オルドビス紀三葉虫の代表種Asaphusの中で、鋭く長い派手なgenal spine (頬棘)を持つの唯一の種類、かつ稀少なAsaphus (アサフス)の一種で非常に人気の高い種類です。それゆえ、市場に出回る機会が非常に少ないとともに、その派手な風貌ゆえに需要が非常に高く、通常のAsaphus (アサフス)に比べて何倍もの高値で取引されるAsaphus (アサフス)の代表種です。

なお、このAsaphus platyurus (アサフス プラティウルス)という種類は近年さらに分類が進み、頑強ながらそれほど長くない棘のAsaphus platyurus platyurus (プラティウルス), 細いながら長い棘のaculeatus (アクレアトゥス)、短めながら鋭い棘を持つlatisegmentatus (ラティセグメンタトゥス), 非常に長くかつ頑強な棘のlongispinus (ロンギスピヌス)の数種類がsubspecies(亜種)として発表されております(Krueger 1999) 。また、Ivantsov 2003の中ではこれとは別に、前者の論文でA.platyurus latisegmentatusに当たるものをSubasaphus latisegmentatus、また、単に長い頬棘を持つものとしてのSubasaphus spinifer (サブアサフス スピニファー/スピニフェル)が新しい種 (species)として提唱されています。そのため、商業的な市場においても、これらが混同する形で色々な名前が交錯しており、注意が必要となります。

※この種は "Neoasaphus platyurus (ネオアサフス プラティウルス)"という名前で市場に出回ることもありますが、学術的にはAsaphusとNeoasaphusは同等ですので、実際の標本に違いはありません。

Asaphus platyurus
アサフス プラティウルス
【APY-020】
オルドビス紀中期
Asery Level
Volkhov River
詳細写真 St.Petersburg region, Russia
本体 : 縦8.8cm x 幅6.8cm
母岩 : 13.5cm x 12cm
価格 : ¥112,000 (税込¥123,200)
特記 : 平均より一回り大きな立派な個体、2024-25年の新作標本です。
頭部右上から胸部左、および本体右1/3に縦に母岩割れがあり、それに伴って周辺に補填が若干あります。そのために右眼の1/3ほどにも補填が見られます。ただ本体自体の保存状態は良く、実際に全体に渡って置換鉱物の黒い線模様もきれいに残ります。地中での圧縮変形などもなく、大きな個体が真っすぐに伸びている様子はやはりこのサイズになってくると本当に見事です。他のアサフスにはない立派な頬棘もその姿をさらにインパクト付けますね。
Asaphus platyurus
アサフス プラティウルス
【APY-019】
オルドビス紀中期
Asery Level
Mga River
詳細写真 St.Petersburg region, Russia
本体 : 縦5.5cm(背周り6.3cm) x 胴体幅3.9cm
SOLD 母岩 : 8cm x 7.5cm
価格 : ¥23,800 (税込¥26,180)
特記 : 少し小さめかなというサイズながら、大変美しい状態の標本です。
母岩割れに伴う補修が少し目立ちますが、それ以外の部分には補填はほとんどなく、状態は決して悪くないです。A.プラティウルスはいくつも亜種がありますが、これは細めの小さな頬棘に大きい眼をしたタイプの標本です。