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Phacops / ファコプス

Phacops (ファコプス)は、Phacopida (ファコプス目)の中のPhacopina (ファコプス亜目)、Phacopoidea (ファコプス超科)、Phacopoidae (ファコプス科)と、この目を代表する種類で、米ニューヨーク州Moscow Shale(モスコー頁岩)やオハイオ州Silica Shale(シリカ頁岩)などの世界各地のデボン紀の地層から広く産出する最も有名な三葉虫の一つです。実際、モロッコ・デボン紀の地層からも数多く産出し、市場にもたくさんの標本が出回っています。最近、ようやくこの地域のPhacops (ファコプス)についても学術的な研究が進むようになり、"Phacops speculator (ファコプス スペキュレーター)"一辺倒であった以前の市場に比べると変化が出てきています。Phacops granulops, lebesus, smoothops, arawなど新しい種類のものに加え、ReedopsやDrotopsの他、Austerops, Barrandeops, Pedinopariopsという属に分類されるものもあるという論文発表もされています。

Phacops sp.
ファコプスの一種
【PHC-042】
デボン紀中期
Assa area
Atlas Mountains
詳細写真 Morocco
本体 : 幅2.3cm
SOLD 母岩 : -
価格 : ¥38,400 (税込¥42,240)
特記 : Assa産の特徴的な粒々ファコプス、ハミー氏による剖出です。
防御姿勢により完全に丸まった姿勢です。この種のものとしては平均的なサイズの個体です。もちろん補填や着色の類いは一切ありません。両眼複眼はもちろんのこと、胴体の本当に小さな粒まで完璧に剖出されています。
Phacops sp. & Hollardops sp.
ファコプス&ホラドプスの一種
【PHC-041】
デボン紀中期
Assa area
Atlas Mountains
詳細写真 Morocco
本体 : 幅2.4,2.2,1.9cm、ホラ幅2.4cm
SOLD 母岩 : 15cm x 9cm
価格 : ¥148,000 (税込¥162,800)
特記 : 粒に覆われているファコプスが出るAssaからのプレート、ハミー氏剖出による標本です。
もちろん人工的な貼り付けではなく、産出したままのナチュラルな状態です。この地特有のファコプスが3体に加え、完体のホラドプスも付いています。ファコプスは一体は尾板がない状態ながらも3体とも状態は大変良く、それがハミー氏の丁寧な剖出によりこの粒々ファコプスの特徴をしっかりと観察できます。ホラドプスも同様に丁寧に剖出されて表面の質感はファコプスに負けていません。ファコプスが3体とも丸まっているところを見ると、土砂に埋まってしまう前に危険を察知したのでしょう、生きているうちに埋まってしまったようです。逆にホラドプスは伸びた姿勢ですのでこちらは丸まることがほとんどないのか、そもそも丸まることができないようです。当時の海底の様子が4億年近い時を経て世界最高職人ハミー氏の手により目の前に広がる、非常に貴重で見事な逸品です。
Phacops sp.
ファコプスの一種
【PHC-040】
デボン紀中期
Oufaten area
Atlas Mountains
詳細写真 Morocco
本体 : 縦5.3cm(直線測定) x 幅2.5cm
SOLD 母岩 : 8.5cm x 7cm
価格 : ¥26,300 (税込¥28,930)
特記 : ハミー氏剖出による標本です。
最もよく見るファコプスの種類で、サイズもその種のちょうど平均くらいです。複眼の左眼など若干アンダー気味のところはありますが、それでも全体を通して写真の通りの美しさです。母岩に縦横に割れがあるためその部分に接着はありますがもちろん樹脂による補填や着色等は彼からの他の標本同様一切ありません。