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シベリア産 初期陸上植物

オルドビス紀の中頃から陸上に出始めた原始的な植物は、シルル紀中期 (約4億年2000万年前)までには、Cooksonia (クックソニア)に代表される数センチほどに発達した茎を持つまでになりました。そしてデボン紀前期 (約4億年1000万年前)になると、維管束を持ったシダ植物が本格的に陸上に広がり始めることになります。

ロシア・シベリア東部のデボン紀前期の地層 (約4億年前)からは、様々な初期の陸上植物の化石が産出します。Psilophyton (プシロフィトン), Distichophytum (ディスティコフィトゥム)、Barinophyton (バリノフィトン)などの維管束植物から、Sciadophyton (スキアドフィトン)のようなRhynia (リニア/ライニア)などのgametophyte (配偶体)と同様の形状を持つもの、さらに同地層からは水生植物や藻類も産出します。