Angelina / アンジェリーナ, アンゲリナ
Angelina (アンジェリーナ)は、1859年にSalter博士によって種登録が行われたほど古くから知られた三葉虫の一つです。この種類は、Ptychopariida (プティコパリア目)のOlenina (オレヌス亜目)、Olenidae (オレヌス科)に属します。この点ではTriarthrus (トリアルツルス)などの仲間となり、深い海底で這い回りながら生活していたと考えられていますが、このAngelina (アンジェリーナ)は、長い頬棘を持ち、しかも流線型の体をしていることから、比較的泳ぐことにも長けていたとも考えられます。
イギリス・北ウェールズから産出するこのAngelina (アンジェリーナ)の標本は、地中で変形を受けてゆがんでいるのが通常です。その点、ポルトガル産オルドビス紀三葉虫のような見かけとなっているのも、この産地のAngelina (アンジェリーナ)の標本の有名な特徴の一つです。