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Albertella / アルベルテラ

Albertella (アルベルテラ)は、Corynexochida (コリネクソカス目)の中のCorynexochina (コリネクソカス亜目)、Zacanthoididae (ザカントイデス科)に属します。この同じ科のZacanthoides (ザカントイデス)は頬棘、軸棘、尾棘が非常に発達しており、それはこのCorynexochina (コリネクソカス亜目)のその多くに共通する特徴です。

このAlbertella (アルベルテラ)は、長く鋭い頬棘、長い1対の発達した肋棘、さらに胸部尾板の両端から出ている長い1対の尾棘が何より特徴です。米ネバダ州のカンブリア紀中期の地層であるCarrara層からのA.longwelli (A.ロングウェリィ)、同じカンブリア紀中期のモンタナ州・Gordon ShaleからのA.helena (A.ヘレナ)の他、ネバダ州などから数種類、またカナダ・ブリティッシュコロンビア州からも産出します。

Albertella helena
アルベルテラ ヘレナ
【ALB-004】
カンブリア紀中期
Gordon Shale
Thompson Falls, Montana
詳細写真 USA
本体 : 縦3.0cm (胴体1.6cm)
SOLD 母岩 : 8cm x 10cm
価格 : ¥34,800 (税込¥38,280)
特記 : こちらはモンタナ州の山脈からのまた別の種です。
母岩割れはありません。3対の長い棘も見る限りほぼオリジナルのようです。アルベルテラの種名が分かっているものとしては出回らない方のもので、実際に希少だそうです。サイズも小さいものではなく、十分にこの種の決定的標本かと思います。
Albertella longwelli
アルベルテラ ロングウェリィ
【ALB-003】
カンブリア紀中期
Jangle Limestone, Carrara Formation
Nevada
詳細写真 USA
本体 : 縦3.3cm(胴体2.2) & 縦2.4cm(胴体1.8)
SOLD 母岩 : 8cm x 7cm
価格 : ¥44,300 (税込¥48,730)
特記 : こちらは真っ黒い個体が2体、一方は裏面、もう一方は表向きです。
母岩割れはありません。大きい方が裏面で、こちらは頭部裏の唇も観察できます。小さい方は表を向いており、こちらも保存良好です。とても硬い母岩からの大変な剖出ですが非常に丁寧にされています。北米西部からはこのアルベルテラという属は出ますが、どこの産地でも希少だそうです。集団で生息していたのか固まって出ることが多いようで、この標本も小さな範囲に2体がくっついていることも、その特徴を表しています。
Albertella sp.
アルベルテラの一種
【ALB-002】
カンブリア紀中期
Gordon Shale
Thompson Falls, Montana
詳細写真 USA
本体 : 縦1.2cm
母岩 : 7.5cm x 8cm
価格 : ¥16,200 (税込¥17,820)
特記 : 小さな個体ながら頭部から尾棘の先まで全体が保存された標本です。
右頬がずれていますが欠けはないようです。胸部中央は割った時に反対側に持ってかれたようですが、それ以外は欠けもなく全体が残っています。この産地からはA.helenaが記載種ですが、この個体は尾棘などが小さい個体にも関わらずかなり太く鋭いため、採掘者によれば種までは特定できないとのことでした。小さいながら市場でほとんど見ない珍しい種類です。
Albertella longwelli
アルベルテラ ロングウェリィ
【ALB-001】
カンブリア紀中期
Carrara Formation
Nopah Range, Nevada
詳細写真 USA
本体 : 縦2.2cm x 頭部幅1.1cm
SOLD 母岩 : 6cm x 8cm
価格 : ¥64,300 (税込¥69,444)
特記 : 真っ直ぐに伸びた完全体の個体一点に加え、さらに真っ直ぐなもの1体、丸まったものが2体という、興味深い同種マルチプレートです。
これらの三葉虫群は一つのノジュールに入っており、内部で珪化したものです。真っ直ぐに伸びた個体はその棘によってより大きく見え、丸まった個体はその長い棘が確実に体を守っていることが良く分かる標本です。この種類がある程度まとまって生息していたことが推測できる、この種類のなかなかない見事な標本です。