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Asaphiscus / アサフィスカス

Asaphiscus (アサフィスカス)は、Ptychopariida (プティコパリア目)、Ptychopariina (プティコパリア亜目)、Ptychoparioidea (プティコパリア超科)、Asaphiscidae (アサフィスカス科)に属します。この超科にはElrathia (エルラシア)やAmecephalus (アメセファルス)など、米西部のカンブリア紀三葉虫が多く属していますが、この科自体はAsaphiscus (アサフィスカス)のためにあると考えられる程マイナーな科となっています。

Asaphiscus wheeleri (アサフィスカス ウェーレリ)は、米カンブリア紀三葉虫を代表する種類の一つです。カンブリア紀中期の地層から産出し、その種名の元となったユタ州・Wheeler層の他、隣接するMarjum層、その二つの層と関連付けられるPierson Cove層から産出します。一緒に産出することも多いElrathia kingii (エルラシア キンギ)より一回り大きい4cmほどが一般的で、全体はElrathia (エルラシア)と似た姿ながら大きな尾板が最大の違いです。

Asaphiscus wheeleri
アサフィスカス ウェーレリ
【ASW-005】
カンブリア紀中期
Wheeler Shale
Millard County, Utah
詳細写真 USA
本体 : 縦5.9cm x 幅3.8cm
SOLD 母岩 : 14cm x 21.5cm
価格 : ¥58,400 (税込¥64,240)
特記 : 非常に大きな個体の完体標本です。
母岩割れはありません。採掘者によれば、見つけた段階では三葉虫の裏側だったそうで、それを表から剖出するために母岩を反対向けて背中が現れるまで削り続けたとのこと、それで母岩深くの削った穴のなかに本体がいます。しかしその位の苦労をしてでも剖出するだけのサイズがある個体であり、しかも尾板左上とその上の最後部の節の左側には生きていた時に喰われてそれが治った痕まで残ります。頭部にはアグノストゥスまで乗っており、そのサイズ感の違いによりいかにこのアサフィスカスが大きいかを強調させているかのようです。赤い母岩に黒い本体のコントラストも見栄えがしますね。
Asaphiscus wheeleri
アサフィスカス ウェーレリ
【ASW-004】
カンブリア紀中期
Wheeler Shale
Millard County, Utah
詳細写真 USA
本体 : 縦2.8cm x 幅1.8cm
SOLD 母岩 : 12cm x 6cm
価格 : ¥48,300 (税込¥53,130)
特記 : 米カンブリア紀三葉虫を代表する種類のポジネガ(凸凹型)標本、母岩にはさらにエルラシアや他の節足動物の部位も確認できます。
母岩割れはありません。きれいに2つに割れたナチュラルプレートです。メインのアサフィスカスはちょうど平均サイズ程度でうまく外殻が片方に付いており、ほんのわずかに左眼周りが剥がれているだけでほぼ完全体の美しい保存状態です。他にもアサフィスカスの周辺には何やら生物の痕跡が色々と確認でき、小さいながらもエルラシア・キンギイは一方は完全体、もう一方は尾板が確認できないものの、その本体の上にはおそらくはPhyllocaridaと思われる節足動物の体が確認できます。完体のエルラシアの周りには不思議な丸い粒のようなものも、あるいはその横には海綿の一部やらと、当時の海底がいかに繁栄していたかが一目で分かり、これら全体を含めての価格設定となっています。