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Asaphiscus / アサフィスカス

Asaphiscus (アサフィスカス)は、Ptychopariida (プティコパリア目)、Ptychopariina (プティコパリア亜目)、Ptychoparioidea (プティコパリア超科)、Asaphiscidae (アサフィスカス科)に属します。この超科にはElrathia (エルラシア)やAmecephalus (アメセファルス)など、米西部のカンブリア紀三葉虫が多く属していますが、この科自体はAsaphiscus (アサフィスカス)のためにあると考えられる程マイナーな科となっています。

Asaphiscus wheeleri (アサフィスカス ウェーレリ)は、米カンブリア紀三葉虫を代表する種類の一つです。カンブリア紀中期の地層から産出し、その種名の元となったユタ州・Wheeler層の他、隣接するMarjum層、その二つの層と関連付けられるPierson Cove層から産出します。一緒に産出することも多いElrathia kingii (エルラシア キンギ)より一回り大きい4cmほどが一般的で、全体はElrathia (エルラシア)と似た姿ながら大きな尾板が最大の違いです。

Asaphiscus wheeleri
アサフィスカス ウェーレリ
【ASW-004】
カンブリア紀中期
Wheeler Shale
Millard County, Utah
詳細写真 USA
本体 : 縦2.8cm x 幅1.8cm
SOLD 母岩 : 12cm x 6cm
価格 : ¥48,300 (税込¥53,130)
特記 : こちらも米カンブリア紀三葉虫を代表する種類のポジネガ(凸凹型)標本、母岩にはさらにエルラシアや他の節足動物の部位も確認できます。
母岩割れはありません。こちらもきれいに2つに割れたナチュラルプレートです。メインのアサフィスカスはちょうど平均サイズ程度でこちらはうまく外殻が片方に付いており、ほんのわずかに左眼周りが剥がれているだけでほぼ完全体の美しい保存状態です。他にもアサフィスカスの周辺には何やら生物の痕跡が色々と確認でき、小さいながらもエルラシア・キンギイは一方は完全体、もう一方は尾板が確認できないものの、その本体の上にはおそらくはPhyllocaridaと思われる節足動物の体が確認できます。完体のエルラシアの周りには不思議な丸い粒のようなものも、あるいはその横には海綿の一部やらと、当時の海底がいかに繁栄していたかが一目で分かり、こちらもこれら全体を含めての価格設定となっています。
Asaphiscus wheeleri
アサフィスカス ウェーレリ
【ASW-003】
カンブリア紀中期
Wheeler Shale
Millard County, Utah
詳細写真 USA
本体 : 縦3.8cm x 幅2.8cm
SOLD 母岩 : 15cm x 12.5cm
価格 : ¥43,200 (税込¥47,520)
特記 : 米カンブリア紀三葉虫を代表する種類のポジネガ(凸凹型)標本、アノマロカリスの仲間の断片が一緒に載ったプレートです。
母岩割れはありません。きれいに2つに割れたナチュラルプレートです。アサフィスカスは平均よりも少し大きめかという良いサイズ、外殻が両プレートに二つに分かれてしまいましたが、元々完体ですので特徴は両プレートより観察できます。しかし、この標本の最大の魅力は、何と言ってもこの大きめ三葉虫よりも遙かに大きな節足動物の断片が一緒に重なるように載っていることでしょう。この一部の部位だけでも三葉虫本体と同じかという大きさで、食物連鎖のピラミッド上では三葉虫がこれらのさらに大きな節足動物の餌食になっていたことが一目で見て取れる標本になっています。採掘者によれば、この節足動物は産出層的に考えるとHurdia victoriaの頭部の一部ではないかということです。なお、プレートにはさらに4.5mmのBolaspidella housensisの完全体も載っており、当時の海底の様子がひしひしと伝わってくる大変珍しく貴重なプレートとしての価格設定となっています。