ブンデンバッハ産三葉虫
ブンデンバッハ化石はデボン紀前期 (約3億9000万年前)に当たるため、もちろん三葉虫も何種類か産出します。また、この産地の三葉虫化石には、稀に触角や脚など軟体部が保存された個体が産出するため、この産地の三葉虫化石は、生きていた時の三葉虫の生態を解明する手がかりにもなりました。
この産地からの三葉虫は、最も産出量の多いChotecops (コテコプス, チョテコプス)の他、Asteropyge (アステロピゲ)、Odontochile (オドントチレ)、Parahomalonotus (パラホマロノトゥス)、Rhenops (レノプス)がその種類です。これらはすべてデボン紀に最も繁栄したPhacopida (ファコプス目)の種類で、驚くべき精巧な複眼を持つことでも有名です。