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Acanthopyge / アカンソピゲ

Acanthopyge (アカンソピゲ)は、世界中の全ての三葉虫の種類の中で最も稀少な目 (もく)であるLichida (リカス目)に属し、その中でもLichoidea (リカス超科)のLichidae (リカス科)と、典型的なリカス目の種類の一つです。宇宙人の顔のような構造を"鼻"の位置にもつ横に平べったい頭部、またリカス目の最も大きな特徴であるコウモリのような尾板を持ち、この種類も他の多くのリカス目と同様に全体が粒々で覆われています。このAcanthopyge (アカンソピゲ)は、特にモロッコ・デボン紀からのものが特に有名ですが(あまりに稀少なために市場に出回る標本のそのほとんどが偽物であることも有名です...)、もちろんこのボリビアのデボン紀の地層においても、部分化石でも稀少なくらい産出量が大変少ない種類です。

Acanthopyge balliviani
(アカンソピゲ バリヴィアニ)
【BVA-001】
デボン紀中期
Belén Formation
Sica sica, La Paz
詳細写真 Bolivia (ボリビア)
本体 : 幅2.5cm
SOLD 母岩 : -
価格 : ¥27,000 (税込¥29,160)
特記 : 丸まっているものの、非常に稀少な完体の標本です。
残念ながら、ノジュール(団塊)を割って尾板を出す時に、胸部の途中より割れたために、胸部の一部がネガ(凹)側に残ってしまっています。またその胸部も一部はノジュールに埋まったままですが、写真のようにノジュールを元の状態に戻すと明らかに完体であることが分かります。特に全体が残っていても端が切れているものが圧倒的に多いこの種の標本ですが、これは頭部と尾板が端までほぼ完璧に残っており、非常に状態の良い稀少種の標本であることに間違いありません。