Hoekaspis / ホエカスピス
Hoekaspis (ホエカスピス)は、Asaphida (アサフス目)の中のAsaphoidea (アサフス超科)、Asaphidae (アサフス科)に属します。その姿と大きさがほとんど同じことから分かるように、ロシア産オルドビス紀の地層から数多く産出するAsaphus (アサフス)と同じ仲間です。
南米・ボリビアからは様々な種類の三葉虫が産出しますが、そのほとんどはデボン紀からのものであり、それより古いオルドビス紀のものはそれほど種類がないようです。このHoekaspis (ホエカスピス)は、そのボリビア産オルドビス紀三葉虫の最も代表的な種類であり、実際に1980年代頃までは現地の代表的なお土産として、ノジュール/団塊を割ったままの状態で普通に売られていたものでした。しかしながら現在では新規採取がほぼなく、市場に出回ることもほとんどなくなり、珍しい三葉虫の種類の一つになりつつあります。Hoekaspis yahuari, metacensis, mosops, megacanthaなど数種類が確認されているようですが、実際には他にも形状が異なりここに分類できないもの多いようです。