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Ceraurus / セラウルス

Ceraurus (セラウルス)は、オルドビス紀の中期から後期に生息した三葉虫で、Phacopida (ファコプス目)の中のCheirurina (ケイルルス亜目)、Cheiruridae (ケイルルス科)に属します。この科には、ロシアからのParaceraurus (パラセラウルス)やCyrtometopus (キルトメトプス)、カナダ・オンタリオ州からのXylabion (キシラビオン)やGabriceraurus (ガブリセラウルス)、モロッコからのEccoptochile (エコプトチレ)やCrotalocephalus (クロタロセファルス)、米・イリノイ州やオハイオ州からのCheirurus (ケイルルス)、英・スコットランドをはじめロシアやモロッコからも見つかるSphaerocoryphe (スフェロコリフェ)などがおり、どれも一目でこの科の三葉虫であることが分かるものばかりです。

カナダ・オンタリオ州およびケベック州から米・NY州に渡る、オルドビス紀中-後期の地層であるTrenton Group (トレントン群)からは、Ceraurus pleurexanthemus (セラウルス プレウレザンセムス)が最も産出する三葉虫です。他に、米オハイオやアイオワなどからはC.milleranus (C.ミレラヌス)の他数種類が報告されていますが、こちらはいずれもなかなか見ることのないものばかりです。

Ceraurus pleurexanthemus
セラウルス プレウレザンセムス
【CRU-001】
オルドビス紀後期
Neuville Formation
Quebec City, Quebec
詳細写真 Canada
本体 : Ceraurus 最大個体:縦2.5cm, 完体個体:縦1.3cm
SOLD 母岩 : 22cm x 18.5cm
価格 : ¥42,300 (税込¥45,684)
特記 : セラウルスが5体以上の他、ウミユリやウミリンゴも多数載っているマルチプレートです。
Ceraurusは最大個体は裏向きで、左前方の頭胸部の棘の端が欠けているものの、サンドブラスター剖出だけあり見事な品質です。他にラフな剖出ながら裏向き完体、それ以外にもいくつも確認できます。しかしこのプレートの最大の魅力は、この産地の代表的Cystoid/ウミリンゴであるCheirocystis (Glyptocystites)の完体が2体以上いることです。特徴的な冠部の星形のridge、じゃばらのような茎、そして触手までもが明確に確認できるベストクラスの品質です。この複数の完体ウミリンゴだけの標本とみてもこの価格は非常にリーズナブルです。さらにこのプレートには他にもおそらくウミユリの死骸に後から付着した小さなウミユリと思われるものも2体確認できます。当時の海底の様子を一目で知ることができる見事なプレートです。
Ceraurus pleurexanthemus
セラウルス プレウレザンセムス
【CRU-002】
オルドビス紀後期
Neuville Formation
Quebec City, Quebec
詳細写真 Canada
本体 : 裏向き:縦1.3cm, 表向き:共に縦0.8cm
SOLD 母岩 : 10cm x 11cm
価格 : ¥54,300 (税込¥58,644)
特記 : こちらはどれも完体のセラウルスが3体、完体のウミリンゴが2体、そしてこちらもほぼ完体のウミユリ1体が載るマルチプレートです。
プレート自体の大きさはそれほどでもありませんが、その中にどれも見事な保存状態の三葉虫,ウミリンゴ,ウミユリが載るという、まさに奇跡のようなプレートです。こちらもサンドブラスターで丁寧に剖出されているだけあり、細部の組織まで観察することができます。Ceraurusは表裏両方を同時に観察でき、Iocrinusと思われるウミユリも長い茎からの保存、Cheirocystis (Glyptocystites)は2体とも茎の先端から触手までまさに完全体です。10cm四方のプレートに最高の品質のものが凝縮された稀に見る標本です。