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Harpes / ハルペス ハーペス

Harpes (ハルペス)は、元々はPtychopariida (プティコパリア目)の中に分類されていましたが、現在ではHarpetida (ハルペス目)として、独立したOrder (目/もく)の一つとされるようになってきました。帽子のつばのような部分がglabella (頭鞍)周りに発達し、小さな眼、通常は12かそれ以上の多数の節を持つ胸部、そしてその続きにあるとても小さな尾板の特徴から、他の三葉虫から一目で区別できます。

Harpes sp.
ハルペスの一種
【HRP-010】
デボン紀中期
Oufaten area
Atlas Mountain
詳細写真 Morocco
本体 : 縦3.1cm(直線測定) x 幅2.3cm
SOLD 母岩 : 10cm x 8cm
価格 : ¥88,000 (税込¥96,800)
特記 : ハミー氏剖出による標本です。
通常のハルペスの種類とは異なる種とのことです。母岩割れはあるもののうまく処理されており影響は限定的です。鍔(つば)の左部分が少しダメージを受けていますが、これは地中での変形によるものであり、後からの人工的な損傷ではない上、実際は実物で見るとそれほど気になるものではありません。サイズが大きい個体ではないために価格はある程度抑えられていますが、逆にこのサイズであっても彼の手にかかれば拡大写真の通り、鍔の表面などの無数の細かい凹みまでもすべて剖出されており、改めて彼の能力に感服するばかりです。母岩にはよく見ると上にさらにもう一体の大きなハルペスが載っていることが分かり、残念ながら鍔の先部分が欠けているためにラフな剖出で止められていますが、この種はある程度まとまって生息していたことも分かる興味深いプレートとなっています。
Harpes sp.
ハルペスの一種
【HRP-009】
デボン紀前期
Mrakeb area
Atlas Mountain
詳細写真 Morocco
本体 : 縦4.4cm(直線測定) x 幅3.8cm
SOLD 母岩 : 14cm x 11cm
価格 : ¥132,000 (税込¥145,200)
特記 : ハミー氏剖出による完品です。
当然ながら母岩接着以外の補填や着色は一切ありません。左上が縁にかかって少しダメージはあるものの、そんなことはもう気にもならないというほどの見事さです。これまでに世に出たハルペスの中でもベストと言っても過言ではないのではないでしょうか。どこを眺めても完璧という以外の言葉は浮かびません。頭部縁のしわ模様は本当に血管そのものにすら見えてきます。この個体はサイズもありますので、存在感はなおさらです。金額に見合う価値のある標本と確信しております。