Lichas / リカス
Lichas (リカス)は、三葉虫の中で最も稀少なLichida (リカス目)に属します。その中でもLichoidea (リカス超科)に分類され、米NY産のArctinurus (アークティヌルス)やモロッコ産などのAcanthopyge (アカンソピゲ)、ロシア産のHoplolichas (ホプロリカス)やMetopolichas (メトポリカス)など、世界を代表する典型的な稀少種と同じ仲間です。
Lichas marocanus (リカス マロカヌス)は、モロッコ南部のDraa Valley (ドラ渓谷)周辺に広がるオルドビス紀の地層から産出します。その場所のオルドビス紀後期の地層であるKtaoua層の前期部分(Ashgill前期に相当)から産出のこの種類の記載があります。8cm程度の大きめのリカス目であり、時に群をなして産出することもありますが、世界のリカス目と同様大変稀少な種類です。