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レバノン産 シーラカンス化石

シーラカンス (Coelacanth)は、約4億年前の古生代デボン紀に出現し中生代白亜紀末には絶滅したと考えられていましたが、1938年に南アフリカ沿岸で捕らえられて以降、現生でも確認されておりその姿はデボン紀以降ほとんど変化していないことから、生きた化石の一つに数えられています。元々淡水でも生息していましたが、中生代に入ると海のみで生息し、現在では深海でのみ確認されています。硬骨魚綱の中の肉鰭(にくき)類という仲間に入れられています。

レバノンの白亜紀後期の地層からは、Macropomoides orientalis (マクロポモイデス オリエンタリス)というシーラカンス一種が産出します。中型のシーラカンスで、浅い海に生息していました。ただ種登録に使われた30cm程度の個体に比べ、現在実際に産出する個体は大きくとも10cm程度のものが多く、細かい違いもいくつか確認されているために、今後さらなる研究が待たれます。

Macropomoides orientalis
(マクロポモイデス オリエンタリス)
【LMC-001】
白亜紀後期
Sannine Formation
Hjoula, Mount Lebanon
詳細写真 Lebanon
本体 : 長さ11.0cm x 幅3.4cm
母岩 : 15cm x 8cm
価格 : ¥482,000 (税込¥530,200)
特記 : ワールドクラスの見事なシーラカンスの完体化石標本、それも割ったままのポジネガ(凸凹型)セットです。
母岩割れ接着のみ、補填や補筆等は一切ありません。この産地から採取できるシーラカンスの標準的なサイズの個体です。頭部先から尾びれ先端まで完全に保存されています。ひれ類も、背中側に背びれ2つ、腹側に胸びれ1つ、腹びれ1つ、臀(しり)びれ1つ、そして大きな尾びれ(=第3背びれ+第2尾びれ+尾びれ)と完璧に揃っています。お腹には大きな肝臓など内臓があった空間もはっきりと確認できます。採掘供給元によれば、そもそもこの産地からシーラカンスの化石が出ること自体が年に一回あれば幸運だという希少さで、それがここまで完璧にポジネガの状態で採取できたことはこの20年で間違いなく最高の幸運の一つであり、疑いようのないワールドクラスのシーラカンス化石標本とのことでした。このところの円安進行により少し高額にはなるものの、公共博物館でもなかなか及ばないこのクラスの化石標本を所有する絶好の機会としてここに自信を持って提供させて頂きます。