Fossils of Lebanon/ レバノン化石
西アジア/中東レバノン共和国の白亜紀後期の地層からは、極めて保存状態の良い化石が産出することで知られており、いわゆるLagerstätten (ラーゲルシュテッテン/非常に保存状態の良い化石の産地)の一つに数えられています。主要採掘所はいずれもレバノン中部のレバノン山岳県に位置します。そのうちのHakelおよびHjoulaは深い海からの生物化石が中心で、魚類全般から軟骨魚類である鮫やエイ、エビカニなどの甲殻類やイカタコの軟体動物、ヒトデやウミユリなどの棘皮動物などが産出します。一方もう一つの代表的産地であるNammouraは浅い海からの生物が中心で、小魚全般などに加え、カメなど海生爬虫類、陸生植物、さらには鳥や翼竜なども見つかることがあります。