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Lobopyge / ロボピゲ

Lobopyge (ロボピゲ)は、世界中の三葉虫の中で最も産出量が少ない存在のorder (目/もく)である、Lichida (リカス目)に属している三葉虫です。そのため、このLobopyge (ロボピゲ)も、大きく出入りのある尾板や特徴的な頭部など、一般的な三葉虫の体とはかけ離れているLichida (リカス目)の特徴を持っています。このモロッコ産のものは大きくとも2cm程度ですので、カナダのオルドビス紀の地層から産出するHemiarges (ヘミアリゲス)や、ボリビアのデボン紀からのAcanthopyge (アカンソピゲ)などの小さめのLichida (リカス目)の仲間と言えそうです。特にこのモロッコ産のLobopyge (ロボピゲ)は、産出するその多くが弓状に反っている体勢であることから、生きている時は頭を上にして海底の地中に潜っていたのかもしれません。

Lobopyge sp.
ロボピゲの一種
【LOB-006】
デボン紀前期
Oufaten area
Atlas Mountains
詳細写真 Morocco
本体 : 幅2.1cm
母岩 : 9cm x 8.5cm
価格 : ¥221,000 (税込¥243,100)
特記 : 棘々タイプのロボピゲ、ハミー氏による剖出です。
母岩割れは複数ありますが、本体を横切っているのは尾板から尾棘を横方向に渡っているものだけで、あとは本体の外です。相変わらずのロボピゲの体勢のため、しっかり頭部裏まで剖出されており、少しずれがあるものの唇までしっかり観察できます。体全体に歪みもなく、また母岩割れもほとんど感じないため、とにかく全体に渡って非常に良い状態という印象を受けます。サイズもごく平均的、もちろん表面を覆う棘も彼の手にかかっている訳で、間違いなく棘タイプのロボピゲとして最高峰でしょう。下に掲載中の以前に扱った棘タイプのものとはまた産地が異なり、実際尾板だけを見ても様子は異なるため、コレクターにとってはやっかいな存在かもしれませんね。※時代表記が間違っておりました、デボン紀前期からのものになります。
Lobopyge sp.
ロボピゲの一種
【LOB-005】
デボン紀中期
Issoumour area
Atlas Mountains
詳細写真 Morocco
本体 : 幅2.1cm
SOLD 母岩 : 8cm x 9cm
価格 : ¥122,000 (税込¥134,200)
特記 : こちらは通常タイプのロボピゲ、ハミー氏による剖出です。
母岩割れが尾板斜めに貫いていますが実際はほとんど分からない位です。地中に潜って頭を出していたのかいつも通りの体勢にて、しっかり頭部裏の唇まで剖出されています。通常タイプの方とはいえ彼の剖出によるものですので、実物を見ていると棘々タイプかなと感じてしまうほどの突起と質感を体全体に備えています。サイズもごく平均的で歪み等もなく、ロボピゲ通常種のものとしては最高峰のものに間違いないでしょう。
Lobopyge sp.
ロボピゲの一種
【LOB-004】
デボン紀前期
Mrakeb area
Atlas Mountains
詳細写真 Morocco
本体 : 縦2.4cm x 幅2.0cm
SOLD 母岩 : 9cm x 9cm
価格 : ¥184,000 (税込¥202,400)
特記 : ハミー氏による見事な完品です。
いくつかに割れた母岩割れがありますが、それをほとんど感じさせない仕上がりです。ロボピゲは土の中に潜って頭だけを出していたのか、反った姿勢のものが多い中、これは完全に真っすぐに伸びています。そのために個々の剖出がやり易かったためか、どの部分を見ても完璧に仕上がっており、まさしくハミー氏剖出の完全体という標本です。もちろん彼自身もその感想があるのでしょう、入って来た価格自体がロボピゲとしても非常に高額ですが、実物を手にすればまさにその通りという実感が湧く一点かと思います。サイズもこの産地からのこの種の平均的大きさですので安心です。頭部裏まで剖出されており唇まで表面が粒々なのも興味深いですね。