レバノン産 サメ化石
レバノン中部の白亜紀後期の地層からは、今とほとんど変わらぬ姿をしているサメの化石も産出します。この産地からは多くの魚類が産出しますが、その中でサメ化石は比較的希少です。種類はそれほど多くなく、記載されている中で最も良く見るのは、テンジクザメ目クラカケザメ科のPararhincodon (パラリンコドン)、およびメジロザメ目トラザメ科のScyliorhinus (スキリオリヌス)の2属で、大きくても50cm以下、通常は10cmから30cmほどの比較的小さなものです。しかし過去に3mほどの別のサメの記録もあるようです。