Mucronaspis / ムクロナスピス
Mucronaspis (ムクロナスピス)は、Phacopida (ファコプス目)の中のDalmanitoidea (ダルマニテス超科)、Dalmanitidae (ダルマニテス科)に属する三葉虫で、ダルマニテス科の特徴的な頭部に長い頬棘、半月状に発達した複眼、そして何より長い尾棘を伴った一目でダルマニテス科と分かる尾板を有しています。
このダルマニテス科に属する三葉虫は、米ニューヨーク州シルル紀のRochester Shale (ロチェスター頁岩)のDalmanites limulurus (ダルマニテス リムルルス)、同じシルル紀の米インディアナ州Waldron Shale (ワルドロン頁岩)のDalmanites halli (ダルマニテス ハルリ)、またモロッコ産では、さらに時代が下ってデボン紀のOdontochile (オドントチレ)などが有名ですが、このページの標本はそれらよりも古いオルドビス紀の地層から産出したもので、最も古いダルマニテス科の一種です。
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