モロッコ産オルドビス紀の多種プレート
モロッコは、たくさんの種類の三葉虫が産出するカンブリア紀やデボン紀のものと同様、Dra Valley (ドラ渓谷)からはオルドビス紀の三葉虫がたくさん産出します。このオルドビス紀の地層は、Arenigian (アレニギアン)などオルドビス紀前期から中期に属するものが多く、ロシア産オルドビス紀三葉虫と似たような時代に当たるため、このモロッコのオルドビス紀の地層からは他にも、Asaphus(アサフス)やその仲間やMegistaspis(メギスタスピス)、Basilicus (バシリクス)やAmpyx (アンピクス)などの似たような種類が多数産出することも興味深いところです。
これらの様々な種類は、時に同じプレートの上に違う種類の個体が一緒に発見されることもあり、ここに掲載します標本はその一例です。このようなプレートは、その時代のその場所に、多種の三葉虫が同時に生息していたことを示す貴重な資料であり、当時の海の状況を想像できる興味深いものです。
Lannacus sp. & Acidaspis sp. | ||
ランナクス & アキダスピス | ||
【LNN-005】 | ||
オルドビス紀 | ||
Oued Draa | ||
Dra Valley | ||
Morocco | ||
本体 : | 縦ランナクス:3cm、アキダスピス:1.5cm | |
母岩 : | 9cm x 10cm | |
価格 : | ¥44,800 (税込¥49,280) | |
特記 : | 両種とも完全体、しかも割ったままのポジネガ(凹凸型)の逸品です。 | |
特にこのAcidaspis (アキダスピス)の一種と考えられます方は、モロッコや米オクラホマで有名なKettneraspis (ケットネラスピス)やDicranurus (ディクラヌルス)、あるいはロシアもので最も稀少で派手なあのBoedaspis (ボエダスピス)と同じOdontopleuridae (オドントプレウラ科)のものと考えられます。この科のものはどの世界のどの地域でも稀少な種類で、ここモロッコのオルドビス紀の産地でも大変珍しいものだそうです。※Selenopeltis (セレノペルティス)の仲間として市場に出ていることもあるようです。 |