モロッコ産オルドビス紀の未同定種
モロッコは、たくさんの種類の三葉虫が産出するカンブリア紀やデボン紀のものと同様、Dra Valley (ドラ渓谷)からはオルドビス紀の三葉虫がたくさん産出します。このオルドビス紀の地層は、Arenigian (アレニギアン)などオルドビス紀前期から中期に属するものが多く、ロシア産オルドビス紀三葉虫と似たような時代に当たるため、このモロッコのオルドビス紀の地層からは他にも、Asaphus(アサフス)やその仲間やMegistaspis(メギスタスピス)、Basilicus (バシリクス)やAmpyx (アンピクス)などの似たような種類が多数産出することも興味深いところです。
しかしながら、まだまだこの地域のこの時代の三葉虫は研究途上のものが圧倒的に多く、特にこのページの標本は、種の同定ができないものばかりを集めてみました。今後の研究の成果によって、これらの標本がどのような分類がなされるか楽しみなところです。