Nobiliasaphus / ノビリアサフス
ポルトガルの中央部から北部にかけての広い範囲でオルドビス紀の地層が露出しています。その中でもValongo Formation (ヴァロンゴ層)と呼ばれるオルドビス紀中期の地層からは、オルドビス紀を代表するたくさんの三葉虫が産出することで世界的に有名です。特に最近、北部Arouca近くCanelasの建材用スレート採掘所にあるこの地層からは、何と大きさが70cm(不完全のものでは推定90cmほど)という世界最大級の三葉虫が産出したことでも話題となっています。(この地域は現在UNESCO Geopark/ユネスコ ジオパークに登録され、地球の歴史など様々な啓蒙活動に重要な役割を果たしています。)
このポルトガル・オルドビス紀Valongo Formation (ヴァロンゴ層)からの三葉虫は、そのほとんどが地中で圧縮変形をしていることから、一目でこの産地のものと分かります。またこの地層はLlanvirn (ランビルニアン)からLlandeilo (ランディリアン)に属するため、St.Petersburg (サンクトペテルブルグ)周辺から産出するロシア産三葉虫とほぼ同時代となり、それ故に同じような種類が産出することでも非常に興味深いものです。
Nobiliasaphus (ノビリアサフス)は、Asaphida (アサフス目)のAsaphoidea (アサフス超科)、Asaphidae (アサフス科)に属しています。そのためこのNobiliasaphus (ノビリアサフス)は、ロシア産オルドビス紀三葉虫のそのほとんどと同じ仲間ということが分かり、もちろん体の特徴や風貌からもその仲間であることが良く分かります。
 |
Nobiliasaphus nobilis | |
| (ノビリアサフス ノビリス) | ||
| 【NOB-001】 | ||
| オルドビス紀中期 | ||
| Valongo Formation | ||
| Covelo | ||
 |
Portugal (ポルトガル) | |
| 本体 : | 縦2.3cm (直線測定) x 幅3cm | |
|
母岩 : | 12cm x 9.5cm |
| 価格 : | ￥7,000 (税込￥7,700) | |
| 特記 : | 小さめのサイズながら、岩石を割ったままの貴重なポジ/ネガセットでの標本です。 | |
 |
Nobiliasaphus nobilis | |
| (ノビリアサフス ノビリス) | ||
| 【NOB-002】 | ||
| オルドビス紀中期 | ||
| Valongo Formation | ||
| Covelo | ||
|
Portugal (ポルトガル) | |
| 本体 : | Nobiliasaphus:縦6cm, Placoparia:縦3.5cm, Cephalopod:縦7cm | |
|
|
母岩 : | 18cm x 27cm |
| 価格 : | ￥17,905 (税込￥19,332) | |
| 特記 : | 3種類の化石が載った、ナチュラルなマルチプレートです。 | |
| ノビリアサフスは美しい完全体、プラコパリアはわずかに尾板の先が切れていますがほぼ全体が残る個体、また大きな巻貝も載っており、当時の海底の様子をそのまま観察できるような大変興味深く貴重な複合プレートです。 | ||
 |
Nobiliasaphus nobilis | |
| (ノビリアサフス ノビリス) | ||
| 【NOB-003】 | ||
| オルドビス紀中期 | ||
| Valongo Formation | ||
| Covelo | ||
|
Portugal (ポルトガル) | |
| 本体 : | 縦6.4cm (直線測定) x 幅4cm | |
|
|
母岩 : | 13.5cm x 11cm |
| 価格 : | ￥3,238 (税込￥3,400) | |
| 特記 : | ちょうど平均的サイズの個体の標本です。 | |
| 残念ながら、右後方に目立つ欠けがあるためにこの価格での提供です。しかし、大きさもありますし、保存状態は抜群に良いため、拡大写真の通りに頭部頬棘や尾板では細かい線のような模様まで観察できます。 | ||
