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Paciphacops / パシファコプス

Paciphacops (パシファコプス)は、Phacopida (ファコプス目)の中のPhacopina (ファコプス亜目)、Phacopoidea (ファコプス超科)、Phacopoidae (ファコプス科)と、典型的なPhacops (ファコプス)の仲間です。Paciphacops (パシファコプス)は、Phacops (ファコプス)に比べ、頭部が長細い特徴があります。主に北米から産出し、米オクラホマ州のデボン紀前期のHaragan Fm.(ハラガン層)からのPaciphacops campbelli (キャンベリ/カンプベリィ)、米テネシー州の同じくデボン紀前期のBirdsong shale (バードソング層)などからの、Paciphacops birdsongensis (パシファコプス バードソンジェンシス)などが代表的な種類です。

※ 米オクラホマ州からのKainops raymondi (カイノプス レイモンディ/ライモンディ)とPaciphacops campbelli (キャンベリ/カンプベリィ)は見た目が非常に似通っていますが、複眼を詳しく観察すると、Kainops (カイノプス)は縦一列に6から7個に対し、Paciphacops (パシファコプス)は3から4個で、これによりPaciphacops (パシファコプス)の方が体に対する目の割合が小さくなり、両種は比較的簡単に見分けることができます。Haragan Fm.(ハラガン層)では、Paciphacops (パシファコプス)の方が産出量が少ない種類です。

Paciphacops campbelli
パシファコプス キャンベリ
【PCI-002】
デボン紀前期
Haragan Formation
Clarita, Coal County, Oklahoma
詳細写真 USA
本体 : 背周り3.8cm x 幅2cm
SOLD 母岩 : 3cm x 4cm
価格 : ¥3,400 (税込¥3,740)
特記 : 典型的な大きさの個体の、少し丸まっていて分かりにくいですが体全体が保存された完体標本です。
胸部にわずかに左右方向にゆがみがありますがそれほど気にならない程度のものです。この体勢ながら丁寧に剖出されているため、両眼の複眼も多くが残り、レンズの数が少なくカイノプスではないことがはっきりと見て取れます。外殻も保存状態良好です。腕足も載っています。