Phaetonellus / ファエトネルス
Phaetonellus (ファエトネルス)は、Proetidae (プロエトゥス目)、Proetoidea (プロエトゥス超科)の中のTropidocoryphidae (トロピドコリフェ科)に属します。Cornuproetus (コルヌプロエトゥス)やDiademaproetus (ディアデマプロエトゥス)が同じ科の代表的な種類です。元々はチェコのデボン紀からのものに対しての属名ながら、最近見かけるのはもっぱらモロッコのデボン紀中期の地層からのものです。このモロッコ産のものは、前方こそCornuproetus (コルヌプロエトゥス)などと同じ風貌をしているものの、発達した胸部後方の肋棘と尾板後方の尾棘、そして胸部中央部には鋭い軸棘が並んでおり、2cm程度の大きくないサイズながらも非常に印象的な姿をしています。