Psychopyge / シコピゲ
Psychopyge (シコピゲ)は、Phacopida (ファコプス目)中のAcastidae (アカストイド科)に属します。しかしながら、頭部先の矛のような出っ張り (anterior process)、長いgenal spine(頬棘)と胸部のpleural spine(肋棘)にpygidial spine(尾棘)、しかも胸部と尾部には無数の爪のような突起があり、もちろんPhacopida (ファコプス目)の特徴である発達した複眼と共に、このような構造を持つ動物が今から3.5億年前の地球上に生息していたこと自体、驚きに値します。この種もその派手と大きさ、またこのような個体を岩石から剖出する手間、もちろん非常に産出量が限られるという希少さから、モロッコ産三葉虫の中でも最も人気の高く、それ故に高価な種の代表です。