Redlichiid / レドリキア (スペイン産)
Redlichiida (レドリキア目)は最も初期の三葉虫で、古生代の始まりであるカンブリア紀前期から中期にのみ生息していました。Olenellus (オレネルス)やParadoxides (パラドキシデス)に代表されるように、平坦な体ながら、体に対して大きな割合を占める頑強な感じの頭部、多くの節をもつ胸部、また長い頬棘や肋棘を持つものも多いのが特徴です。
スペインの北東部・サラゴサ近郊からは、カンブリア紀の三葉虫が多産することで有名で、19世紀後半より多くの種類が記載されています。また90年代以降からはこの地域のカンブリア紀前期の地層について詳しい調査が行われるようになり、最近注目が集まっています。
※ このページの標本は、現在採掘が厳しく制限されているスペインにおいて、学術機関と共同で調査することで採掘が許可され得られたものです。その一部が海外の研究者へ渡って保管されていたものが今回放出されました。今後の同産地での採掘の見込みはないとのことです。
なお、この産地からはさらに大きな10cm以上の個体も見つかっており、そのような標本も1,2点は放出可能とのことです。もちろんそれらはこの産地でも稀少であり、また世界的にみても貴重なカンブリア紀前期の大型三葉虫となりますため、価格はこのページものに比べて数倍程度となりますが、もしご希望の場合は手配可能です。是非sales@ffstore.netまでお問い合わせ下さい。