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Utaspis / ユタスピス

Utaspis (ユタスピス)は、Ptychopariida (プティコパリア目)、Ptychopariina (プティコパリア亜目)、Ptychoparioidea (プティコパリア超科)、Alokistocaridae (アロキストカレ科)に属します。世界で最も有名な三葉虫の一つElrathia (エルラシア)の他、Amecephalus (アメセファルス)、Altiocculus (アルティオクルス)などがこの科のものです。

Utaspis (ユタスピス)は、その名の通り、米ユタ州からのカンブリア紀の三葉虫です。カンブリア紀中期の地層であるMarjum層からのU.marjumensis (U.マージュメンシス)一種が記載されています。

Utaspis marjumensis
ユタスピス マージュメンシス
【UTA-002】
カンブリア紀中期
Marjum Formation
House Range, Utah
詳細写真 USA
本体 : 縦5.3cm
SOLD 母岩 : 12cm x 10cm
価格 : ¥52,400 (税込¥56,592)
特記 : この種としては明らかに大きな個体の完体標本です。
母岩割れによる接着があるため、本体の一部が変色して見栄えが少し悪くなっていますが、欠けが一切ない完体個体に変わりありません。樹脂による補填もありません。頭部には血管など生きていた時の組織の痕と言われる細かい線が確認できるほど丁寧に剖出されており、実際この標本のクリーニングには大変時間がかかったそうです。写真だけ見ていると、この一般的な北米産カンブリア紀三葉虫の風貌によりエルラシア程度の感覚ですが、実物はその先入観を簡単にひっくり返されるほどの大きさと存在感です。
Utaspis marjumensis
ユタスピス マージュメンシス
【UTA-003】
カンブリア紀中期
Marjum Formation
House Range, Utah
詳細写真 USA
本体 : 縦5.4cm
SOLD 母岩 : 11cm x 10cm
価格 : ¥35,600 (税込¥38,448)
特記 : こちらもこの種としては明らかに大きな個体の標本です。
こちらは頭部および尾板に表面欠けによる樹脂による補填があり(濃い茶色部分)、そのためにこの価格での提供です。しかし全体のほとんどが最初から残っている上質な標本に変わりがなく、頭部の細かい線が確認できるほど大変丁寧な剖出によるものです。産出自体が稀なこの種類の、明らかに大きなサイズの存在感が大きな標本です。
Utaspis marjumensis
ユタスピス マージュメンシス
【UTA-001】
カンブリア紀中期
Marjum Formation
Millard County, Utah
詳細写真 USA
本体 : 縦2.8cm x 幅1.9cm
SOLD 母岩 : 5cm x 5cm
価格 : ¥32,100 (税込¥34,668)
特記 : この種としては十分な大きさのある完体標本です。
若干押しつぶされている感じがあり、また一部外殻が薄くなっている所があるためにこの価格となっています。しかし、三葉虫を多産するこの産地にも関わらず基本的にこの種の産出自体が稀少であり、またこの個体は部位の欠けもなく、頬棘や肋棘も端まできれいに残っているため、十分に上位クラスの貴重な標本となっています。母岩には他の個体の自在頬やアグノストゥスの部位も確認でき、この地層が三葉虫の豊富な場所であることがこの標本から知ることができます。