Olenellus / オレネルス
Olenellus (オレネルス)は、Redlichiida (レドリキア目)の中のOlenellina (オレネルス亜目)に属し、カンブリア紀前期から中期に生きた最も初期の三葉虫の種類の一つです。この時代の三葉虫らしく平坦な体であり、顔線 (facial suture)がない特徴的な半円状の頭部に三日月状の眼、たくさんの胸部節にとても小さな尾板を持ちます。また頬棘や肋棘、軸棘 (axial spine/胸部中央後方からの棘)が長いものが多く、派手な印象も感じる種類です。
スコットランド北西部やノルウェー・スピッツベルゲン島、アルゼンチンでも産出するOlenellus (オレネルス)ですが、そのほとんどは北米からのものです。米ネバダ州・Pioche Shale層、米カリフォルニア州・Marble MountainsのLatham Shale層、カリフォルニア州とネバダ州の境にある・Nopah RangeのCarrara層が代表的産地で、Olenellus chiefensis (チーフェンシス), clarki (クラーキィ), fowleri (フォウレリ), gilberti (ギルバーティ), terminatus (テルミナトゥス)などが代表的種類です。