Ogygiocarella / オギギオカレラ
Ogygiocarella (オギギオカレラ)は、R.Forty (リチャード・フォーティー)博士の著書"三葉虫の謎"に述べられている通り(表紙にもなっています)、おそらく科学雑誌に記載された最初の三葉虫です。但し、当時は三葉虫の存在自体が知られていなかったため、その雑誌には魚の"カレイ"として論じられています。
Ogygiocarella (オギギオカレラ)は、Asaphida (アサフス目)の中のAsaphoidea (アサフス超科)、Asaphidae (アサフス科)に属しているため、ロシア産オルドビス紀三葉虫の代表であるAsaphus (アサフス)はもちろんのこと、Megistaspidella (メジスタスピデラ), Valdaites (ヴァルダイデス), Niobella (ニオベラ), Pseudoasaphus (シュードアサフス)やPseudobasilicus (シュードバシリクス)など、たくさんのロシア産の三葉虫と非常に似ているのもうなずけます。またOgygiocarella (オギギオカレラ)とほとんど同じような種類に、Pseudogygites (シュードギギテス)というカナダのオルドビス紀中期の地層から産出するものも有名です。